ハイチ 武装ギャング「G9&Family」が政府に要求突きつける

ハイチ 武装ギャング「G9&Family」が政府に要求突きつける
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 ※ 今日は、こんなところで…。

 ※ 『G9&Familyはポルトープランスにある同国最大の燃料ターミナルを9月中旬に占領。国内のガソリンスタンドは燃料を確保できなくなり、各地で政府に抗議するデモが多発、混乱に拍車をかけている。』…、と言うことだ…。

『◎G9&Familyを率いるリーダー、通称「バーベキュー」が政府に独自の計画を提案した。

ハイチの強力な武装ギャングは14日、政府に新たな要求を突きつけ、応じなければ首都ポルトープランスを含む主要都市に攻撃を仕掛けると示唆した。

ハイチの治安は昨年7月のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺事件と8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、暴力が蔓延している。

ポルトープランスでは3カ月ほど前から「G9&Family」と「G-Pep」と呼ばれる2つのギャングが地域の支配権をめぐって激しい戦闘を繰り広げており、国連によると、7月中旬以降の死者、負傷者、行方不明者は確認できているだけで500人を超え、数千人が国内避難民になった。

地元メディアによると、G9&Familyを率いるリーダー、通称「バーベキュー」が政府に独自の計画を提案したという。

バーベキューはアンリ(Ariel Henry)首相に逮捕状の取り下げを要求しているが、政府はこの要求に関する声明を出していない。

G9&Familyはポルトープランスにある同国最大の燃料ターミナルを9月中旬に占領。国内のガソリンスタンドは燃料を確保できなくなり、各地で政府に抗議するデモが多発、混乱に拍車をかけている。国連は先週、ハイチでコレラが再拡大する恐れがあると深刻な懸念を表明した。

報道によると、市内の多くの食料品店が略奪被害に遭い、自家発電に頼っている医療機関は燃料不足で閉鎖を余儀なくされた。

バーベキューはフェイスブックに今週投稿した声明で、「ポルトープランスに賢人会議を創設する予定であり、各自治体は代表を1人選出しなければならない」と要求した。

さらに、地元ラジオ局は連邦警察の報道官の話を引用し、「バーベキューは連邦議会の議席とアンリ内閣への入閣を要求している」と報じている。

一部の専門家はこれらの要求について、「ギャングは国連安保理の介入を恐れている可能性がある」と指摘している。

アンリ氏は先週、治安の悪化に歯止めがかからないとして、国際社会に支援を呼びかけ、国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長がこれに応え、ハイチに平和維持軍を派遣する必要があると提案した。

安保理は17日に会合を予定している。

米バージニア大学のハイチ政治の専門家であるファットン(Robert Fatton)氏はAP通信の取材に対し、「ギャングはPKO部隊が派遣されることを想定し、ある程度自分たちが優位に立っている間に、最良の取引を結ぼうとしている」と語った。

ハイチでギャングの暴力は珍しくなく、モイーズ氏の暗殺以来、その攻撃は激しさを増している。

しかし、過去に発生した同様の脅威は国際社会の支援であっという間に鎮圧されている。

アリスティド(Jean-Bertrand Aristide)元大統領が追放された反乱もギャングが主導していた。同氏の後を継いだプレバル(Rene Preval)元大統領はギャングに武器を置くよう命じたものの、多くのギャングが従わなかったため、強硬策に出た。

プレバル氏は、「武装解除するか死ぬか、選択しろ」とギャングを脅し、解決策を受け入れなかったギャングは解体された。軍の特殊部隊は無人偵察機を使い、ギャングが長い間支配してきたスラム街に侵攻したと伝えられている。犠牲者の数は明らかにされていない。

ギャングが政治に介入することも初めてではない。

あるギャングのリーダーは2006年、任期満了前に辞任することを拒んだアリスティド氏を排除する反乱軍の立ち上げを支援した。

反乱軍のリーダーはアリスティド氏の支持者だったが、ギャングのリーダーである兄が2003年に治安部隊に殺害され、反旗を翻したと伝えられている。

ファットン氏はG9&Familyに議席を与えるという提案を「狂気」と呼ぶ一方、「武器を放棄すれば恩赦を与えるという提案が解決策になるかもしれない」という考えを示した。「政府は面目を保ち、ギャングは刑を免れます。被害者は納得できないかもしれませんが、戦争と飢餓の終結を最優先すべきだと思います…」

しかし、バーベキューの逮捕状を無効にするという要求は、おそらく拒否されるとみられる。政府は子供を含む数十人を殺害または処刑したとされるバーベキューの追跡に何年も費やしてきた。

ハイチ当局は国際社会に対し、水と食料を含む基本的な物資が圧倒的に不足しており、コレラの感染拡大も懸念されると警告している。

ハイチでは2010年~2019年初頭まで続いたコレラの流行で1万人近くが死亡したと推定されている。

2022年8月22日/ハイチ、首都ポルトープランスで行われた抗議デモ(Odelyn Joseph/AP通信)』