野砲・戦車を中核とした大隊規模のBTG。このコンセプトはWWIIの独ソ戦中に自然発生的に両陣営で発明された。WWII後には米軍も採用した。

野砲・戦車を中核とした大隊規模のBTG。このコンセプトはWWIIの独ソ戦中に自然発生的に両陣営で発明された。WWII後には米軍も採用した。
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『ストラテジーペイジの2022-10-13記事。

   野砲・戦車を中核とした大隊規模のBTG。このコンセプトはWWIIの独ソ戦中に自然発生的に両陣営で発明された。WWII後には米軍も採用した。

 ソ連軍は、1980年代のアフガン介入でも、それ以降の小戦争でも、BTGで問題なかった。それがついに2022年に、通用しなくなった。

 2022以降と以前とでは何が違うのだろうか?

 BTG戦法は、敵軍に、有力なATW手段が無いことが大前提だったのである。

砲兵や歩兵が、味方戦車の援護に信頼を寄せている場合、BTG内は団結と士気が保たれる。将校と下士官の資質が低くても、戦車の防護力が、それをカバーしてくれていたのである。

 ところがウクライナ軍は濃密なATW手段を有し、それを果敢に用い、露軍AFVは紙細工のオモチャのように破壊されると知れ渡った。

これで、露軍BTG内の規律と団結と士気は、まったく保てなくなってしまった。兵隊たちはウクライナ軍と接触するや、すぐさまAFVを放棄して逃げようとする。それでも、将校と下士官がしっかりしていれば、兵隊たちを統率できるのであるが、露軍は将校と下士官の質を重視する軍隊文化をもっていない。そもそも下級指揮官にじぶんで何かを判断させようとしない。

よって、これも大きくは、軍隊文化の敗北なのだ。

 T-72が防護力に関して完全な欠陥戦車であることが、大きな敗因のひとつには違いないが、その欠陥がこれまで半世紀間も放置されてきたのは、やはりロシアの軍隊文化のせいである。欠陥品を欠陥品と認めることもできず、国産のダメ兵器をダメ兵器と指摘することもゆるされず、嘘宣伝で真相をごまかし続け、誰も上級の幹部には逆らえないという文化が、今まさに、ロシアを滅ぼそうとしているのだ。

 露軍の大ジレンマは、燃料補給のためのタンクローリーを、自軍のどこに位置させるかであった。この運転手たちは徴兵だから、戦意はゼロ。けっきょく部隊の最後尾をついてくることになり、最先頭の戦車では直衛ができなかった。ウクライナ兵は道路脇に潜んでタンクローリーが通りかかるまで待ち、RPG1発でタンクローリーを炎上させる。それで徴兵のドライバーは国境まで徒歩で逃げ戻ろうとする。先頭の戦車は燃料切れで立ち往生するしかなかった。

 ソ連軍は1920年代に従軍司祭を廃止しているが、2010年、それを復活させている。これがどうも「ザムポリト」の代用だったらしい。つまり政治将校代わりに、部隊の士気の実態を、上級部にチクる目付役らしいのだ。』

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