習近平氏へ忠誠、共産党規約に 「二つの確立」了承

習近平氏へ忠誠、共産党規約に 「二つの確立」了承
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM129750S2A011C2000000/

『【北京=羽田野主】中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第7回全体会議(7中全会)が12日閉幕した。中国国営の新華社が伝えた。習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)への忠誠を求める「二つの確立」の文言を党の憲法といわれる党規約に盛り込む案を了承したもようだ。

習氏を含む党幹部の中央委員約200人らが北京市の重要施設に集まり、党規約の改正案や重要人事を巡り最後の調整を進めた。党規約の改正案は16日に開幕する党大会の閉幕日に正式に了承される見通し。

12日公表されたコミュニケは「習近平同志を核心とする党中央のもとで、いっそう緊密に団結する」と強調した。異例の3期目入りが確実視される習氏を支持したとみられる。

焦点となっていたのが党規約の改正項目だ。習氏の党の「核心」としての地位を確実にし、習氏の政治思想の指導的地位を確固たるものにするキーワード「二つの確立」を明記する。

コミュニケは「二つの確立の決定の意義を深く理解する必要がある」と言及した。「社会主義現代化国家を全面的に建設する若干の重大な問題を深く討議」したとも指摘した。

習氏の地位と党中央の権威の「二つの擁護」も盛り込む。習氏の方針に異論を唱えれば党規約違反で処分の対象になる可能性がある。台湾について、現行の党規約には「祖国統一を完成する」と書かれている。これを「祖国の完全統一を実現するのは党の歴史的任務」などに強める見通し。

習氏の政治思想を改名する案も浮上。2017年の前回党大会で党規約の行動指針に「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」と盛り込んだ。これを「習近平思想」と短くし、「毛沢東思想」と同列に位置づける狙いがあるが、党内で慎重論もくすぶっている。
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益尾知佐子
九州大学大学院比較社会文化研究院 教授
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分析・考察

中国の若い人がよく使う言い方ですが、中国の「西朝鮮」化が止まりませんね。国内の政治構図が文化大革命の発動時によく似てきているので、最高指導者の気分や独特の懸念の下で、今後中国の内外政策は不安定化すると予想されます。

ただ、日本にとってよいこともなくはないです。中国の政権はまだ留学を禁じていませんので、人材流出は続いています。企業から見れば、本来なら給与面で取れないはずの人材が、祖国に希望を持てないという理由で日本に残ってくれるかもしれません。排外主義よりチャンスの活用をお願いしたいです。
2022年10月13日 8:10 (2022年10月13日 8:11更新) 』