【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月13日の動き)

【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月13日の動き)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221013/k10013841621000.html

『ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

フランス レーダーや対空ミサイルなどをウクライナに提供へ
フランスのマクロン大統領は、12日に出演したフランスのテレビ番組で、「ここ数日起きていることはこの紛争の開始以来、これまでになかった局面だ。ウクライナの抵抗を支援する」と述べ、最新鋭のりゅう弾砲「カエサル」の追加供与とともにドローンやミサイルでの攻撃から守るため、レーダーや対空ミサイルなどを数週間以内に提供する考えを明らかにしました。

これは、11日にオンラインで開かれたG7=主要7か国の首脳による緊急会合のなかでウクライナのゼレンスキー大統領が各国に対して防空システムの支援を求めたことに応じた形です。

マクロン大統領は一方で、「これからもプーチン大統領と話し合いを続けるし、ある時点ですべての関係者がテーブルを囲む必要がある」とも述べ、停戦協議の重要性も強調しました。

ゼレンスキー大統領 防空能力増強のための支援を要請

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日に公開した動画で、「ロシアによるテロが大胆で残虐になるほどウクライナの防空体制を支援することがヨーロッパにとって最も重要な人道的な任務の1つであることがより明白になる」と述べ、各国に対して防空能力を増強するための支援を要請しました。

そしてウクライナ空軍が、ウクライナ南部でロシアの攻撃ヘリコプター4機とイラン製のドローン10機以上を撃墜したと明らかにしたうえで、「前線の周辺地域では厳しい状況が続いている」と述べました。

さらにゼレンスキー大統領は世界銀行とIMF=国際通貨基金の会議にオンラインで参加し、「ロシアによる軍事侵攻で国内経済が3分の1以上落ち込んでいる」としたうえで、ロシアによる攻撃で破壊された学校や病院、エネルギー施設などの修復のために170億ドル、日本円にしておよそ2兆5000億円が必要だと訴えるなど、経済的な支援を強く求めました。
ウクライナ 原子力公社 “ザポリージャ原発への電力供給復旧”

ウクライナの原子力発電公社エネルゴアトムは12日、変電所がロシア軍のミサイル攻撃を受けたことで電力供給が失われていたザポリージャ原子力発電所について、ほかの変電所からの送電に切り替えるなどして電力供給を復旧させたと発表しました。

ウクライナのザポリージャ原発は、ロシア軍によるミサイル攻撃で原発に電力を供給する変電所が被害を受けたため現地時間の12日午前9時ごろから電力供給が失われ、非常用のディーゼル発電機を稼働させて原子炉の冷却機能を維持してきました。

こうした中、エネルゴアトムは現地時間の12日午後5時すぎ、ほかの変電所からの送電に切り替える作業を行うなどして原発への電力供給を復旧させたと発表しました。

エネルゴアトムは「なんとか事態の悪化を回避できたが、ロシア軍はヨーロッパ最大規模の原発やエネルギー関連のインフラ施設への攻撃を続けていて、世界はますます原子力災害の危機に近づいている」と重ねてロシアを非難しています。

ウクライナ ドネツク州知事 “市場にロシア軍の砲撃 7人死亡”

ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は12日、州内の市場にロシア軍の砲撃があり少なくとも7人が死亡し、8人がけがをしたとSNSで明らかにしました。

キリレンコ知事は当時、市場には多くの人がいたとしたうえで「このような砲撃には軍事的な道理は何もない」とロシア軍を強く批判しました。

また、住民に対してドネツク州から避難するよう改めて呼びかけました。

ウクライナ大統領府 “大規模ミサイル攻撃で市民14人死亡”

ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は12日、SNSに投稿し、11日にロシア軍が行ったウクライナの複数の都市に対する大規模なミサイル攻撃で、市民14人が死亡し、34人がけがをしたと明らかにしました。

また、別の投稿では10日のロシア軍の攻撃で市民23人が死亡し100人がけがをしたと明らかにしていて、2日間を合わせた数は、死者が37人、けが人が134人にのぼっています。

英情報機関「ロシア軍 補給と弾薬が枯渇し始め 兵が疲弊」

イギリスの情報機関GCHQ=政府通信本部のトップを務めるジェレミー・フレミング氏は11日、ロンドンで講演し、ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍について「兵力と装備面で、驚くほどの損害が出ている。補給と弾薬が枯渇し始め、兵が疲弊していることを、われわれもロシア軍の指揮官たちも知っている。兵力を服役囚で補充したり、戦闘経験の浅い人を何万人も徴兵したりしていることが、絶望的な状況を物語っている」と述べました。

そのうえで「ロシア国民も、プーチン大統領による状況判断のひどい誤りに気付き始めている。徴兵から逃れようとしても、自由に移動できない。近代的なテクノロジーや国外の情報に触れることが大幅に制限されている。そして、彼が選んだ戦争によってどれほど大きな人的損害がもたらされたか実感している」と指摘しました。

また、フレミング氏はこの日、公共放送BBCのラジオ番組でロシアによる核兵器の使用の可能性について「今のところわれわれが理解する基本原則の内側にとどまっている。もしその道を選んだ場合、兆候が覚知できることを望む」と述べ、今のところ核兵器の使用を示す具体的な情報はないとしました。』