ドイツの最新鋭防空システム、ウクライナに正式供与

ドイツの最新鋭防空システム、ウクライナに正式供与
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR11D3H0R11C22A0000000/

『【ベルリン=南毅郎】ドイツ政府がウクライナへの供与を表明していた最新鋭の防空システム「IRIS-T SLM」が同国に引き渡されたことが11日、分かった。独誌シュピーゲルが伝えた。ウクライナでロシアによるミサイル攻撃が相次ぐなか、防衛能力の向上のため支援を要請されていた。

今回の引き渡しは最初の1基で、ドイツ政府は2023年にかけて計4基の防空システムを供与する方針だ。ショルツ首相が6月に連邦議会の答弁で支援を表明して以降、ランブレヒト国防相が近く提供すると明らかにしていた。

IRIS-Tはドイツのディール・ディフェンス社製で、有効射程は半径40キロメートル、高度20キロメートルほど。全方向のレーダーで複数の攻撃にも対応可能で、戦闘機やヘリコプターのほか、巡航ミサイルなども迎撃できるという。ドイツが早期に供与を表明した携行型の地対空ミサイル「スティンガー」より防衛範囲が広がることになる。

ウクライナでは首都キーウ(キエフ)や西部リビウなどの各都市でロシア軍による大規模なミサイル攻撃が相次いでいる。ロシア側は8日にウクライナ南部クリミアの橋で発生した爆発の「報復」を主張しており、無差別な攻撃で民間人の犠牲も後を絶たない。ミサイルを迎撃するために、高精度の防空システムの配備が急務になっている。』