歎異抄

歎異抄
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8E%E7%95%B0%E6%8A%84

 ※ 今日は、こんなところで…。

 ※ 歎異抄が、親鸞の著作物で無いことは、知らんかった…。

 ※ てっきり、親鸞作だと、勘違いしていた…。

『この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2016年9月)』

『『歎異抄』(たんにしょう)は、鎌倉時代後期に書かれた日本の仏教書である。作者は、親鸞に師事した河和田の唯円とされる。書名は、親鸞滅後に浄土真宗の教団内に湧き上がった親鸞の真信に違う異義・異端を嘆いたものである。『歎異鈔』とも。 』

『作者について

作者については現在では唯円著作説を定説とされているが、他説として如信説・覚如説もある。本項は唯円の作によるものとして記述する。

如信説については、香月院深励が提唱。論拠は、覚如がまとめたとされる『口伝抄』などの書物に、親鸞より如信に口伝が行われ、更に覚如がそれを授けられたとあることによる。

唯円説については、主に妙音院了祥が提唱。論拠は、唯円の名が作中に出て、会話の表現があることや、本文の記述からして、親鸞在世中の弟子であること、東国門徒(関東の浄土真宗信者)であることなどによる。 』

『沿革

成立の背景

本書の内容は、「善鸞事件」の後に作者が親鸞より直接聞いた話による。

善鸞事件

建長8年(1256年)5月、親鸞が実子である善鸞を勘当・破門した事件である。

事件から遡ること約20年の嘉禎2年(1236年)頃、親鸞が東国から京に帰った後の東国では様々な異義が生じ、異端を説く者が現れ、東国門徒が動揺するようになる。そのことに対し親鸞は、息子の善鸞を事態の収拾に送った。

しかし善鸞は、異端を説く者を説得しようと試みるも説得に応じなかったため、自分は親鸞より真に往生する道を伝授されたと称し、第十八願は「しぼめる花」であるとし、自らの教えが正しいと説いた。

善鸞が異端を説いていることを知った親鸞は、自分が秘事を伝授した事はないと東国門徒に伝え、善鸞に義絶状を送り、親子の縁を切り破門した。

その後、関東から上洛して親鸞に事を質したのが、唯円を含めた一行であった。

親鸞の死後も、法然から親鸞へと伝えられた真宗の教え(専修念仏)とは、異なる教義を説く者が後を絶たなかった。唯円は、それらの異義は親鸞の教えを無視したものであると嘆き、文をしたためたのである。

これに、唯円が覚如に親鸞の教えを教授したこと、覚如によると思われる『口伝抄』に『歎異抄』と類似した文が含まれることなどから、本書は覚如の要請によって書かれたのではないか、とされている。

編集された時期については、親鸞が死してより30年の後(鎌倉時代後期、西暦1300年前後)と考えられている。

再発見

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出典検索?: “歎異抄” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2014年8月)

本書は、成立から約200年の間ほとんど知られて来なかった。

しかし室町時代に蓮如が注目し書写。(今日、蓮如本が最古の写本である。)

江戸時代初期に東本願寺の学僧、圓智が『歎異抄私記』を著し、その後、香月院深励や妙音院了祥などの学僧によって研究が進められ、深励の『歎異鈔講林記』・了祥の『歎異鈔聞記』などの注釈書が書かれた。

近世以前に、確認できる写本が16本あり、その他の諸文献に記載されているものを合わせると28本あったとされる。

また、江戸時代には、板本5種が刊行された。

その後、明治時代になり、清澤満之らによって再度、評価され、近代の宗教学研究の手法で研究され、世間に周知されるようになった。

構成

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出典検索?: “歎異抄” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2015年9月)

この短い書は以下のような構成からなる。

真名序

第一条から第十条まで - 親鸞の言葉

別序 - 第十一条以降の序文

第十一条から第十八条まで - 唯円の異義批判

後序

流罪にまつわる記録

十条において、親鸞の言葉は唯円による歎異の論拠へと進化している。

真名序

真名序は、この文が書かれることになった目的・由来が書かれている。すなわち、「先師の口伝の真信に異なることを歎」くのである。

そもそも関東の教団は善鸞の事件もあり、異義が発生しやすい土壌であった。親鸞の入滅によりますますその動きが加速した。主な異義としては以下があった。

どんな悪を犯しても助ける弥陀の本願だからと、少しも悪を恐れない者では往生できないとする異義。

経典を学ばない者では弥陀の浄土へ往生できないとする異義。

そこで、親鸞が唯円に語った言葉を副え、なぜそれが異義であるかを説明するのが本書であるとする。

また、この「先師ノ口傳」の「先師」を親鸞ではなく法然と捉える説もある。そこでは嘆きの主体は唯円ではなく、親鸞となる。

第一条 – 第十条

第一条から第十条は、親鸞が直接唯円に語ったとされる言葉が書かれている。

第一条では、「阿弥陀仏のすべての人々を救うという本願により、浄土に生まれさせて貰うために念仏をしようと思いたった時から阿弥陀仏の絶対に見捨てないとの利益に預かることができる。阿弥陀仏の本願は老少・善悪の人は関係なく、ただ信心(阿弥陀仏の本願に対し微塵の疑いもなくなった心)が要であると考えるべきである。なぜならば(阿弥陀仏の本願は)罪深く煩悩が盛んな人々を助けるためのものだからである。本願を信じる者には念仏以外の善は不要である。念仏に勝る善などないからである。またどんな悪も恐れることはない。阿弥陀仏の本願を妨げる悪などないからである。」と説かれている。

第二条は、善鸞などの異説について関東から上洛して親鸞に直接尋ねに来た同行・僧侶達への親鸞の回答を長文で記している。

明確な答えを期待していたであろう彼らに対し親鸞は「はるばる関東から命がけで京都にまでやってきたのは明確な回答がほしいからだろうがそれは間違いである。答えは奈良や比叡山にまします立派な学僧たちに聞いたらいいだろう。この親鸞がやっていることは『(罪悪深重の我々衆生が助かる道は)ただ念仏して弥陀の本願に救い取られる以外にない』という法然上人の教えに従って念仏している以外に何もない。

たとえ法然上人にだまされていて、念仏をして地獄に落ちたとしても何の後悔もない。もし、私がそれまでの念仏以外の修行を続けていたら仏になれたのに、念仏をしたおかげで地獄に落ちたというのなら後悔もあろうが、どんな修行も中途半端にしかできない私はどのみち地獄が定められた住み家だからである。

もし弥陀の本願は真実ならば、それ一つを教えている釈尊の説法も、善導の解釈も、法然の言葉も嘘であるはずがない。

だからそのことをそのまま伝えているこの親鸞の言うことも、そらごととは言えないのではなかろうか – 愚かな私の信心は、このようなものある。この上は念仏を信じるも捨てるも各々の勝手である」と、一見突き放すように答えている。

この親鸞の回答は「念仏称えたら地獄か極楽か、私は全く知らない」と文字通り言っているのではなく、同様に「弥陀の本願まことにおわしまさば…」という一節も「もし本願がまことであるとするならば」という仮定ではなく「弥陀の本願よりも確かなものはこの世にない」という親鸞の信心を言い表したものであると言う説がある。

第三条は、悪人正機説を明快に説いたものとして、「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」は現在でもよく引用されている。

「善人でさえも極楽往生できるのだから、ましてや悪人が往生できないわけがない。しかし世間の人は『悪人でさえも極楽往生できるのだから、ましてや善人が往生できないわけがない』では?と常に言う。

これは一応道理に聞こえるが、他力本願のおこころに背いている。」と説いている。

「自力で善を成そうとする人は阿弥陀仏を信じてお任せしようとする心(他力を頼む心)が欠けているから阿弥陀仏の本願の主対象ではなくなっている。でもそんな心を改めて、心から他力を頼めば本当の浄土に生まれることができる。」としている。

「煩悩まみれの我々はどんな修行をしたところで迷いの世界から抜け出ることはできない。そんな我々を哀れんで起こされた阿弥陀仏の本願の主目的は、悪人が成仏できるようにするためであるから、阿弥陀仏を信じてすべてをお任せできる悪人こそ、最も往生できる人である。」と説いている。

ここで言う「善人」「悪人」などの詳細は、悪人正機を参照のこと。

第四条は、聖道仏教と浄土仏教の慈悲の違いが説かれている。

聖道仏教の慈悲とは人間の頭で考える慈悲であり、それでいくら人々を救おうとしても限界がある。だから生きているうちに早く他力の信心を得て浄土に行って仏となり、仏の力によって人々を弥陀の浄土へと導くことこそが真の慈悲=浄土の慈悲である、と説かれている。

第五条では、「親鸞は一度も父母のために念仏したことがない」として、追善供養を否定している。

念仏は自分の善ではないからである。そんな形ばかりの追善供養をするより、生きているうちに早く他力の信心を得なさい。そうすれば浄土で仏となって自由自在に多くの縁者の救済ができるようになるのだから、と説いている。

第六条では、この親鸞には弟子など一人もいない。

表面上は親鸞の下で仏法を聞き念仏を称えるようになったように見えるかもしれないが、これも本当は全く弥陀のお力によるものである。

だから「この人達は俺の裁量で仏法聞くようになったのだ」などと考えるのは極めて極めて傲慢不遜であり、決してあってはならぬことだ。

だから人と人との複雑な因縁に拠って別の師の下で聞法し念仏を称えるようになった人は浄土へは行けないなどとは決して言うべきではない、と説かれている。

第七条では、ひとたび他力の信心を得た者=念仏者にとっては、悪魔・外道、図らずも造ってしまう悪業など、如何なるものも極楽往生の妨げにはならないと説かれている。

第八条では、他力の信心を得た者の称える念仏は自力(自分の計らい)で行うものではないので、行でも善でもないと説かれている。

第九条は、「念仏を称えても経文にあるような躍り上がるような喜びの心が起こらず、少しでも早く極楽浄土に行きたいという気持ちにならないのは何故でしょうか」という唯円の疑問に対しての生々しい問答を長文で記している。

恐らく破門をも覚悟で素直な質問をした唯円に対し、親鸞は「この親鸞も同じ疑問を持っていたが、唯円も同じ気持ちだったのだな。」と答えている。

そして「よく考えてみると躍り上がるほど喜ぶべきことを喜べないからこそますます極楽往生は間違いないと思える。」としている。

その理由を「喜ぶべきことを喜べないのは煩悩の仕業であり、阿弥陀仏はそんな煩悩で一杯の衆生を救うために本願を建てられた。こんな我々のための本願であると知らされるとますます頼もしく思える。」と答えている。

次に、早く極楽に行きたくないどころか、少しでも病気になると「死んでしまうのでは」と不安になるのも煩悩の仕業とし、「長い間輪廻を繰り返して滞在してきたこの苦悩に満ちた世界だが、それでも故郷のような愛着があり、行ったことがない極楽には早く行きたい気持ちも起こらない。これらも煩悩が盛んだからである。」

「阿弥陀仏は早く極楽往生したくないという我々を特に哀れに思っておられる。だからこそ阿弥陀仏の願いは益々頼もしく、極楽往生は間違いないと思われる。もし躍り上がるような喜びの心が起こり、極楽浄土に早く行きたいという気持が起こるなら、自分には煩悩がないのかと疑問に思ってしまうだろう」と説いている。

第十条は、他力不思議の念仏は言うことも説くことも想像すらもできない、一切の人智の計らいを超越したものである、と説かれている。

別序

親鸞の弟子から教えを聞き念仏する人々の中に、親鸞の仰せならざる異義が多くあるとする。

第十一条 – 第十八条

第十一条以降は、異義を1つ1つ採り上げ、それについて逐一異義である理由を述べている。

経典を読まず学問もしない者は往生できないという人々は、阿弥陀仏の本願を無視するものだと論じている。

また、どんな悪人でも助ける本願だからといってわざと好んで悪を作ることは、解毒剤があるからと好んで毒を食するようなもので邪執だと破った上で、悪は往生の障りではないことが説かれている。

後序

後序は、それまでの文章とは間を置いて執筆されている。

親鸞が法然から直接教え受けていた頃、「善信(親鸞)が信心も、聖人の御信心もひとつなり」(自らの信心と法然の信心は一つである)と言い、それに対し他の門弟が異義を唱えた。

それに対し法然は、「源空(法然)が信心も、如来よりたまわりたる信心なり。善信房の信心も如来よりたまわらせたまいたる信心なり。されば、ただひとつなり」(阿弥陀仏からたまわる信心であるから、親鸞の信心と私の信心は同一である)と答えた。

唯円は、上記のように法然在世中であっても異義が生まれ、誤った信心が後に伝わることを嘆き本書を記したと述べている。

流罪にまつわる記録

承元の法難に関する記録が述べられている。親鸞が「愚禿親鸞」と署名するようになった謂れが書かれている。

写本

写本としては、蓮如本・端の坊永正本などがある。2015年現在、原本は発見されていない。

蓮如本と永正本とには、助詞などの違いが見られるが、全体の内容として大きな違いは無い。最も原型的な古写本と考えられる蓮如本・永正本はともに「附録」と「蓮如の跋文」を備えているが、後代のものには、これらを欠く写本も存在する。[1]

上述のごとく、蓮如本と永正本には、蓮如の署名と次のような奥書が付されている。

右斯聖教者為当流大事聖教也 (右、かくの聖教は、当流大事の聖教と為すなり)
於無宿善機無左右不可許之者也 (宿善の機無きにおいては、左右無く[2]之を許すべからざるものなり)

 釈蓮如 御判

すなわち、本書は「当流大事の聖教」ではあるけれど、「宿善の機無き」者(仏縁の浅い、仏法をよく理解していない人達)にはいたずらに見せるべきではない、と蓮如は記している。

古来「カミソリ聖教」とも呼ばれてきたように、阿弥陀仏の本願に救われた人には汲めども尽くせぬ妙味があるが、初心者が読むと大変な誤解を招く恐れがあるのがこの歎異抄である。

このため長らく秘本とされ世に広く知られることはなかったとする向きもあるが、実際には江戸時代にも『歎異抄』は、真宗聖典の一部に編入されており、秘本の扱いではない。
明治に入ってから清澤満之・近角常観らによって再評価されるまで注目されなかった。また蓮如が著した『御文』(『御文章』)において、『歎異抄』の内容の引用が随所に見られる。

親鸞思想との相違点

歎異抄は書名が示すように、当時の真宗門徒たちの間で広がっていた様々な異説を正し、師である親鸞の教えを忠実に伝えようという意図の下で著されたものである。

しかしながら、親鸞の著作から知られる思想と、歎異抄のそれとの相違を指摘する学者も多い[3]。たとえば仏教学者の末木文美士は、唯円の思想はある種の造悪無碍の立場を取っているとし[4]、これは親鸞の立場とは異なるとする。

唯円は歎異抄において、阿弥陀仏の本願を盾に悪行をおこなう者に対して、忠告は行なっているが、彼らの往生は否定せず、かれらも確実に浄土に往生できるとする。

しかしながら、親鸞は書簡にも見られるように、どのような悪しき行いを為しても無条件に救済されるという考えは採っておらず、そのような念仏者の死後の往生については否定的な見解を述べている[5]。 』

プーチン後のロシアは中国にとってどんな国になるのか?

プーチン後のロシアは中国にとってどんな国になるのか?
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/28118

『西村六善 (日本国際問題研究所客員研究員)

ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は9月15日、ウズベキスタンのサマルカンドで会談し、プーチン大統領はウクライナ情勢を巡る中国側の疑問や懸念を理解していると述べた。習国家主席はプーチン大統領に対して懸念を示していたのだ。
(代表撮影/AP/アフロ)

 その4日後、ロシアのニコライ・パトルシェフ連邦安全保障会議書記が中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員に会っている。戦争している最中に中国が同盟国に「懸念」を表明するのは少しばかりおかしい。どんな懸念だったのか?

 あえて推測してみると、中国側にはこの戦争がユーラシア地政学を大きく変えるのではないかと心配している筈だ。原因はロシアの不安定化だ。ロシア軍事作戦が難航し、国際的な経済制裁で苦境にある市民生活が更に脅かされている。ロシア国内の不安材料は増えるばかりだ。

 9月21日、プーチン政権は30万人の予備役動員を決めたが、案の定、国内では反発とデモが噴き出ている。兵役を避ける為、ロシア人が大挙して国外に逃げている。その映像は世界に拡散した。

 およそ戦争をやれるような国とは思えない現実だ。戦況が悪化しているので、プーチン大統領はもっと大量の兵力を動員したかったに違いない。ギリギリの数値で「30万人の予備役」と決定した筈だが、それでも国民の支持が無いことが明らかになった。

 これが中国が懸念を強めている理由だ。今のところロシア政府は強権で自国民を押さえつけているが、本当に大丈夫か? どれ程手荒な弾圧で抑え込むのか? 世界世論の批判との関係は? そして一体、本当にウクライナで勝てるのか? 明敏な中国の政策当局者はロシア危機の帰趨を徹底して研究している筈だ。

プーチン政権は世界秩序を揺るがす戦いをしている

 そもそも、ロシアはいささか壮大なビジョンの下でこの戦争を始めたのだ。プーチン政権とその背後にいるロシアのエリート集団は「ソ連終焉後、過去30年にわたる西側の傲慢さへの復讐として世界秩序を揺るがすことを目指している」とカーネギー国際平和基金のタチアナ・スタノバ―ヤ研究員は述べている。 

 しかし、それにしては戦場で小国ウクライナを相手に後退を余儀なくされている。ロシア国内は混乱し、弾圧は強化され、規模の大きな流血の惨事が起きる可能性は排除できない。要するにロシアは世界秩序を揺るがす戦争をしている割には、苦戦し、ロシアの秩序を揺るがしている。

 その上、プーチン政権は強化されるのではなく、むしろ弱体化している。このまま行けばロシア国内で何らかの政治的危機に発展してもおかしくない。悪くすると政権の交代もあり得る。』

『中国が懸念する地殻変動

 中国にとって、最大の関心事はプーチン政権の屋台骨が揺がないかどうかだ。ロシアとは「無制限のパートナーシップ」を約束したのだから心配して当然だ。

 ロシア側は中国側に「大丈夫だ」と強く保証をしているだろう。しかし、実際のところはどうか……。北京の心配は高まる。 そうでなければ習主席国家主席が「懸念」を表明する筈がない。 

 現政権と同様に強権的なプーチン亜流政権が確実に生まれるなら中国は安心してみていられる。しかし、万一、そうならなければ、つまり多少なりとも西側に友好的な政権が生まれれば、心配は募る。今度は西側諸国がロシア支援に乗り出すからだ。

 対露経済制裁は中止され、ロシアは次第に欧米民主主義の懐に取り込まれていく。西側は必ずその方向で動くだろう。 正にこれが中国の心配なのだ。 

 中国はこの過程で影響力を行使しなければならない。元々ロシアは「中国の召使」だとされていて、中国の国益に奉仕する存在だが、中国はそう云う「貴重なロシア」を失う危険がある。 それだけではない。 どうやら中国が「召使」を失う程度の話では済まない筈だ。

 まず、ロシアが幾分かでも親西欧の方向に動けば、強硬独裁を一枚看板とする「露中2国間同盟」は事実上崩壊し、中国は孤立する。4000キロメートルに及ぶ中露国境線は俄然その性格を変える。 

 その上、ロシア自身が北大西洋条約機構(NATO)の敵国ではなくなる。その結果、在欧米軍はアジア太平洋地域へ移動することも可能になる。ここが重要な点だ。

 欧米、そして当然日本も新生ロシアと経済や最新技術の移転などに向けて新しい協力関係に入る。長年指令型経済の下で停滞してきたロシア経済は欧米、日本などの支援を得て今までとは全く違う持続成長に向かう。 

 国際政治にも大きな影響を与える。新しいロシアは国連安全保障理事会常任理事国として今までとは別の行動様式をとるだろう。その結果、安保理の風景は一変する。

 国際法の遵守、国際協調、人権や平等の尊重、多数決制度、多文化主義、地球環境をはじめあらゆる地球的問題に関してロシアは概ね国際協調主義に基づいて行動するだろう。地政学的な新時代が到来する可能性がある。化石燃料の大生産国であるロシアが国際法の遵守、契約尊重や透明性ある商事行動を取り始めれば国際経済でも新しい展開となる。』
『ロシアが親西欧政権になる素地はあるのか? 

そもそもロシアは民主化できるし、民主化するべきだという議論は多数存在している。西欧民主主義政党と親近性のある政権がロシアに出現することは決して異常事態ではない。たしかに、プーチン政権が全ての民主化の芽を強烈な弾圧で抑え込んでいる今日、政権の変更は不可能だ。 しかしプーチン政権は弱体化しながら、いずれ必ず終焉を迎える。その過程で不測の事態が起きる可能性がある。   

 いうまでもなく、これは中国にとっては全く歓迎できない事態だ。地政学上の負の転換だ。 しかもグローバルな規模となる。

 この転換を大国中国は食い止めることが出来なかったということになれば、政治的な問題になる。ウズベキスタンで習氏がプーチン大統領に示した「懸念」は相当深い意味があったということになる。 

 それに中国自身も将来に向けて選択を迫られる。国民が黙っていないだろう。世界で唯一の強硬独裁政権で行くのか? それとも何らかの別の道を選ぶのか?

 もちろん万事単純な筋書きの通りには行かない。でも、歴史的な局面が到来する可能性はある。日本自体も備えておくべきだ。』

中国鄭州、未完成住宅の工事再開も6割にとどまる

中国鄭州、未完成住宅の工事再開も6割にとどまる
https://www.epochtimes.jp/2022/10/119942.html

『中国・河南省鄭州市政府は9月上旬、建設途中で放置されたマンションの問題を解決するため、1カ月以内に建設工事を再開するよう不動産デベロッパーに要求した。期限を迎える10月6日を前に、工事を再開した物件は全体の6割にとどまったことがわかった。

近年、融資規制や景気低迷などを背景に不動産企業は資金難に陥り、各地で建設未完成のマンションが続出した。

(※ 無料は、ここまで。)』

米政府、中国への半導体輸出規制を一段と強化

米政府、中国への半導体輸出規制を一段と強化=米メディア
https://www.epochtimes.jp/2022/10/119987.html

『米メディアによると、バイデン政権は早ければ6日(現地時間)、中国を念頭に新たな半導体輸出管理規制を発表する予定だという。中国企業は今後、高性能スーパーコンピューティングを構築するための技術を入手できなくなる。

米経済金融誌「バロンズ」4日の報道では、ホワイトハウスはすでに政策の制定に高官を複数任命したという。

(※ 無料は、ここまで。)』

南シナ海の海南島で中国海軍基地増殖中

南シナ海の海南島で中国海軍基地増殖中:東京の郊外より・・・:SSブログ
https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-09-30

『新しい潜水艦桟橋が建設中
既に空母用桟橋完成でドライドックも建設中
南シナ海を核ミサイル原潜の聖域へ

Yulin naval base4.jpg9月21日付Defense-Newsが商用衛星画像(Maxar Technologies 7月31日撮影)を取り上げ、中国南端で南シナ海の入り口に浮かぶ「海南島:Hainan Island」で中国海軍施設の増強が進んでいると報じ、今年2月時点では確認できなかった潜水艦用桟橋2つが建造中だと紹介しています

衛星画像は、海南島の南端に位置する中国南海艦隊Yulin naval baseの様子を撮影したものですが、同基地には6隻のType 094, Jin級の戦略原潜のほか、Type 093, Shang級の攻撃原潜が配備されており、南シナ海を戦略原潜の「聖域」「海の要塞」にしようとする中国海軍の一大根拠基地です

Yulin naval base3.jpg写真では、既に存在する4本の桟橋に、3隻のJin級戦略原潜と1隻のShang級の攻撃原潜が停泊している様子が確認できるほか、4本の桟橋の上下(南北)には、今年2月の衛星画像では確認できなかった長さ約170m・幅約20mの桟橋が新たに2本建設中であることが確認できます。なお北の桟橋建設場所付近には浚渫船も写っているほか、既にや沿岸の山腹をくりぬいたトンネル潜水艦格納庫も完成しているようです

また記事によれば、同基地には空母も停泊可能な桟橋が既に建設済で、現在は空母や水上艦艇用ドックが建設中で、空母山東(Shandong)や空母群艦艇を迎え入れ母港とする準備が着実に進んでいるようです。

Yulin naval base5.jpg更に記事は、同基地の近傍都市周辺のヘリコプター基地が最近リノベーションされ、新しい駐機場や滑走路の新舗装工事が完了していると紹介しています。

なお南海艦隊は、中国が台湾に侵攻する際の中核戦力であり、急速に拡大しつつある強襲着上陸艦艇群(Type 075 helicopter carrier1番艦や大部分のType 071 landing platform docks)が配備されている部隊です

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Yulin naval base.jpg

日本のメディアが、国葬反対や旧統一教会の話ばかりを垂れ流している間にも、「中国バブル崩壊」との話が聞こえてくる中でも、粛々と着実に、中国軍は大増強を進めています。』

イラン製の自爆機が6機、着弾した。

イラン製の自爆機が6機、着弾した。
https://st2019.site/?p=20395

『WIB の2022-10-5記事「Kiev targeted by Russian combat drones」。

    イラン製の自爆機が6機、着弾した。キーウの近く「ビラ・ツェルクワ」町の兵舎が狙われた。

 12機が南方から同時に飛来した。うち6機は途中で撃墜した。

 南部の露軍占領地から発進したとすれば、すくなくも380km以上、飛翔したとみられる。
 ちなみに着弾地は、北のベラルーシからは180kmしか離れていない。

 ※弾頭重量が大きいので爆発は相当に派手である。これが使い物にならないとかいう事前の宣伝は無意味で有害だった。アメリカ人がイラン人をとことん憎む気持ちは分かるけれども、イラン製の無人特攻機は長年そのパフォーマンスを証明してきているのだ。小敵をあなどってはいけない。』

発射に失敗して落下した韓国軍の短距離地対地弾道弾「ヒュンモー2」。

発射に失敗して落下した韓国軍の短距離地対地弾道弾「ヒュンモー2」。
https://st2019.site/?p=20395

『KIM TONG-HYUNG 記者による2022-10-5記事「Seoul’s reprisal blows up after North Korean missile success」。

    発射に失敗して落下した韓国軍の短距離地対地弾道弾「ヒュンモー2」。落下後、弾頭は爆発しておらず、ロケットの固体燃料が爆発したのだという。

 「ヒュンモー2」はロシアの「イスカンデル」の模倣品である。』

東ティモールの住民投票後の独立を国連は認めた

 ※ こういう風に、「力による国境線の変更」を認めると、「収拾がつかない」状況となる…。

 ※ それで、二次大戦の「犠牲者」があまりに多く、悲惨だったんで、「いろいろ、言いたいことはあるだろうけど、ともかくも「曲がりなりにも、決着している国境線」は、各国お互いに、尊重しましょうね。紛争は、交渉によって解決しましょうね、という話しになった…。

 ※ そういう体制を、「強力に支えていた」某国が、「我が国は、もはや警察官の役目からは、降りることにした。」と宣言したものだから、ある意味、「二次大戦以前」に戻ってしまった…、という側面がある…。

『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)10月6日(木曜日)
         通巻第7484号
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 東ティモールの住民投票後の独立を国連は認めたが
  ドネツク、ルガンスクの住民投票の結果のロシア併合は認められない

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 『ジャカルタ・ポスト』(インドネシアの有力な英字紙)の10月5日付け「社説」に注目した。大意は次のごとし。

 「嘗てインドネシアは27番目の州として東ティモールを統治した。なぜなら旧宗主国のポルトガルが植民地を放棄したため、力の真空が生まれ、『領土保全』を維持する必要があった。

インドネシア軍が駐屯した。しかし1999年に国民投票が行われ、圧倒的多数が独立を希望した。インドネシアは西側に移住する人々を受け入れ、独立を承認した。このケースはロシアのウクライナ東部四都市併合と酷似するポイントと非類似点がある。

東ティモールは、ポルトガルが植民地支配を放棄したため権力の空白に直面したのだ。
ロシアのプーチン大統領は主権国家であるウクライナに侵攻した。

インドネシアの場合、1975年時点では共産主義分子が地域支配に動いていたため、米豪の支援を得ていた。 しかし国連は東ティモールをインドネシアの正当な一部として認めたことはない。2002 年 5 月、東ティモールは独立国となり、国連に加盟した。

ロシアがヘルソン、ドネツク、ルハーンシク、ザポリージャの四地域を併合したことは、理由の如何を問わず、国際法違反だ。たとえ地域住民の過半数がロシア人であっても、『国民投票』は言い訳に過ぎない。

プーチン大統領は世界の強力な指導者であって重要な役割を果たしてきた。ロシアは、国連安全保障理事会常任理事国である。ロシアのウクライナ侵攻と四地域併合は、遅かれ早かれ、ロシアへの評価を否定的にしてしまうだろう。

インドネシアは、ロシアが支援する四地域での住民投票を『国連憲章違反』と認識しており、プーチン大統領は東ティモールの例を教訓にするべきだろう」(以上、拙訳)。

 西側が全面支援したのはコソボと東ティモールの独立だった。そしてウクライナを支援し、プーチンの東部四地域併合を認めないのが西側である。

ロシア制裁に加わっていないインドネシアは、国内でまだ東ティモール独立を認めないナショナリズムが潜在するが、影響力のあるメディアがこのような社説を掲げたことに刮目した次第である。

 □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   』

ここ数日、チェコのSNSが、ある話題で盛り上がっている。

ここ数日、チェコのSNSが、ある話題で盛り上がっている。
https://st2019.site/?p=20395

 ※ むろん、どこぞの国の「住民投票の結果による、4州の併合」を踏まえた話しだろう…。

 ※ 『Alexandra Brzozowski 記者による2022-10-5記事「The Brief ? The beauty of annexing Kaliningrad」。

   ここ数日、チェコのSNSが、ある話題で盛り上がっている。
 カリニングラード(現在ロシアが占有している、ポーランド内の飛び領地)で住民投票がおこなわれ、97.9%の住民がチェコへの帰属を望んだので、チェコはめでたくバルト海に港を持てることになった。新領地の名前は「クラロヴェク」とされる由。

 この新領地を防衛するために、海軍の創設も必要になるだろう。

 カリニングラードは1255年にケーニヒスベルグ(英訳するとキングズマウンテン)として、チュートン騎士団が開拓した。率いていたのはボヘミヤの王、オタカル2世である。だからチェコのものなのだ。』

シベリアの奥地では、戦死者家族への弔慰金の代わりが、「羊1頭」だったりする。

新たに露軍に入営した者がいる留守家族には、現金ではなく、5kgの「ヒラメ」「スケトウダラ」または「鮭」が贈られることになったという。
https://st2019.site/?p=20395

 ※ これは、その地域では、「お金」よりも「羊」の方が、「資産価値」が高いからだと思う…。

 ※ 大体、お金なんか貰っても、「銀行」なんてものは、近くには無いんだ…。

 ※ 銀行の「支店」は、都市部にしかなく、居住地から50㎞も、それ以上も離れていたりする…。

 ※ 往復するのに、1日掛かりだったり、それ以上だったりする…。

 ※ だから、「家畜」の方が、「資産価値」が高い…。

 ※ これは、アジア共通の話しだ…。

 ※ 「家畜」の中身は、「羊」だったり、「ヤギ」だったり、「豚」だったりする…。
 ※ 多くの「頭数」を保有している人が、「富者」だ…。

 ※ 何か、「祝い事」があるときは、「畜肉」が必須だから、非常に「換金性」が高い…。

 ※ 「お金」なんか貰うより、「羊」貰う方が「ありがたい」んだ…。

 ※ むろん、乳から、肉から、内臓から、骨から、皮から、余すところ無く利用し尽くす…。

 ※ 「換金資産」としての「家畜」…。けっこう、重要な視点だと思う…。

『シベリアの奥地では、戦死者家族への弔慰金の代わりが、「羊1頭」だったりする。』

ノーベル生理学・医学賞のスバンテ・ペーボ博士と日本人

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ノーベル生理学・医学賞のスバンテ・ペーボ博士と日本人
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5376962.html

『ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれたスウェーデン出身で、ドイツのマックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボSvante Pääbo博士は一夜明けた4日、客員教授を務めるOIST=沖縄科学技術大学院大学の記者会見にオンラインで参加し、今後は、沖縄や日本の古い人類のDNAについても研究に意欲を示した。参照記事 
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絶滅したネアンデルタール人Neanderthalsの細胞核のDNAを解読し、デニソワ人Denisovans,Denisova homininを発見したとの功績を読んで、その方面の研究に興味が在り、その方面の研究に目を通してる筆者は、博士の名前は忘れていたが、その研究内容に記憶が在った。

ブログを調べ直すと、2021年11月4日日本の感染者急減でコロナ「自滅」説浮上とネアンデルタール に、博士の研究成果を要約して記録していた。映像記事:A Neanderthal Perspective on Human Origins with Svante Pääbo:ネアンデルタール人の視点から見た人類の起源 Dr. Svante Pääbo「An Ancient DNA View of Human Origins:人間の起源に関する古代の DNA の見解」

博士の研究成果に当時「すごい研究をした人が居る」と驚き、その研究が、「コロナウイルスの自滅がどうして日本にだけ偏って出たのか」という疑問解明への答えになるかもしれないと、わくわくしたのを思い出した。

やはり、ノーベル賞に値するほどの研究成果だったのだ。研究内容から、当然博士は日本人とネアンデルタール人、デニソワ人との関係の特殊性にも目を向け、今後も研究をつづけるだろう。日本と縁の深い博士の受賞に、心からおめでとうと思うと同時に、世界でも特殊な、日本人のルーツ解明の更なる進展に期待する。

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長い原人の時代を経て、現生人類の出現から、現在のヨーロッパ人と東アジア人、アフリカ人が形成されるが、遺伝子のゲノム配列の研究から、日本人だけが、その前の原人ネアンデルタール人(ホモ・サピエンスの一亜種との分類もある)由来のTLR1とTLR6、 TLR10遺伝子を最も多く51%も持っているとの研究結果がある(図の黄色い部分)。

つまり、アフリカから一番遠くに居る日本人がネアンデルタール人に一番近い現生人類の末裔の可能性があるが、まだ明確な解明がされてなく、ミステリーとされている。

また、これまでの遺伝子データは、ネアンデルタール人と混血していたデニソワ人がおそらく東南アジアに暮らしていたことを示唆し、遺伝子上の痕跡はオーストラリアのアボリジニやパプア人にまで及んでいるとされる。また、日本人はネアンデルタール人とデニソワ人両方に由来するDNAを持っている。 
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博士の確認では、人類の祖先には、ネアンデルタール人、現生人類の他に第3の種として、ネアンデルタール人とデニソワ人が混血した人類が存在し、日本人のDNAの源流がそこに繋がっており、日本人のDNAがその痕跡をもっとも多く保有している事実があると言う。
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日本で確認されている旧石器時代の遺跡としては、2009年9月に出雲市の砂原遺跡で12万年前のものと見られる石器が出土、これが日本最古ではないかと言われている。 

参考:日本の古い遺跡(9~12万年前)は新人のものか? 過去ブログ:2022年5月ラオスでデニソワ人の大臼歯発見か? 2017年6月現生人類の出現は10万年さかのぼり30万年前か? モロッコ 2015年10月現生人類は欧州より早く中国大陸で出現したのか? 2012年3月「赤鹿人」は新たな人類の祖先か?デニソワ人との関係は?中国 2011年7月悲しきネアンデルタールと世界で遺伝子的に彼らに近い日本人? 参考記事:(ナショナル ジオグラフィック )祝!ノーベル賞 スバンテ・ペーボ氏が切り拓いた古人類DNA研究  謎の古代人類 デニソワ人の骨格をDNAから復元』

ノーベル化学賞に欧米3氏、創薬に役立つ化学合成法開発

ノーベル化学賞に欧米3氏、創薬に役立つ化学合成法開発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC243M20U1A920C2000000/

 ※ 『シャープレス氏とメルダル氏はそれぞれ、簡単に狙った分子を副生成物を抑えて高効率で合成する「クリックケミストリー」を同時期に報告した。シートベルトを「カチッ」とはめるように、分子同士をくっつけて狙った分子を作る方法を見つけた。野依氏は「非常に汎用性の高い方法だ」と評価する。

ベルトッツィ氏はこの反応を生物に応用し、生体内の活動に影響を与えずに化学反応を起こす「生体直交化学」という分野を切り開いた。細胞表面の物質に簡単に目印を付ける方法を報告し、新たな抗がん剤などの研究につながった。

従来の化学合成では、目的の化合物を作ろうとすると、多くの工程が必要なだけでなく、時間やコストがかかり、不要な副産物が発生する場合が多かった。』というのが、受賞理由だ…。

 ※ 不要な、かつ人体に有害な副産物の発生無しで、狙った「分子」を、作り出すことに道を開いた…、ということだろう…。

『スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2022年のノーベル化学賞を米スタンフォード大学のキャロリン・ベルトッツィ教授(55)ら米欧の3人に授与すると発表した。簡単な化学反応で狙った分子を素早く効率的に組み上げる方法を開発。さらに生体内でも使えるようにして、様々な化合物の合成や医薬品の開発などに道を開いた。

ベルトッツィ氏とともに受賞するのは、デンマークのコペンハーゲン大学のモーテン・メルダル教授(68)と、米スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授(81)。授賞理由は「クリックケミストリーと生体直交化学の開発」。シャープレス氏が化学賞を受賞するのは01年に日本の野依良治・名古屋大学特別教授と受賞したのに続いて2度目だ。ノーベル財団によると、化学賞を2度受賞するのは2人目。

シャープレス氏とメルダル氏はそれぞれ、簡単に狙った分子を副生成物を抑えて高効率で合成する「クリックケミストリー」を同時期に報告した。シートベルトを「カチッ」とはめるように、分子同士をくっつけて狙った分子を作る方法を見つけた。野依氏は「非常に汎用性の高い方法だ」と評価する。

ベルトッツィ氏はこの反応を生物に応用し、生体内の活動に影響を与えずに化学反応を起こす「生体直交化学」という分野を切り開いた。細胞表面の物質に簡単に目印を付ける方法を報告し、新たな抗がん剤などの研究につながった。

従来の化学合成では、目的の化合物を作ろうとすると、多くの工程が必要なだけでなく、時間やコストがかかり、不要な副産物が発生する場合が多かった。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)で、3人で分け合う。

クリックするとビジュアルデータへ https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/nobelprize-candidates2022/ 

ノーベル賞2022
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多様な観点からニュースを考える

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坂田亮太郎
日経BP 「日経バイオテク」編集長
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別の視点

昨年に続き今年のノーベル賞の大本命とみられていたのは、カタリン ・カリコ氏(67)です。mRNAワクチンの実現につながる研究で評価されたハンガリー人で、独ビオンテックの上級副社長も務めていました(現在はハンガリーのセゲド国立大学教授、米ペンシルベニア大学医学部客員教授などを歴任)。生理学・医学賞に続き、化学賞にも選ばれませんでしたが、mRNA医薬の活用はワクチンにとどまらないので、今後の受賞に期待したいと思います。それにしても下馬評というものは当たらないもので、予定稿を用意していたメディア関係者はずっこけたことでしょう。
2022年10月6日 7:26
青木慎一のアバター
青木慎一

量子力学とは 現代物理学の基礎にきょうのことば

量子力学とは 現代物理学の基礎に
きょうのことば
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC04B9I0U2A001C2000000/

『▼量子力学 

原子レベル以下の極めて小さいエネルギーや物質の単位である「量子」の特殊な性質を解き明かす学問。アインシュタインの「相対性理論」とともに現代物理学の双璧をなす基本理論だ。量子の代表例には原子や電子、光子(光の粒)などがある。量子は「波と粒子の性質を併せ持つ」「複数の場所に同時に存在する」といった日常の感覚では理解しがたい不思議な振る舞いを示す。ペアになった量子の一方の状態がもう一方に瞬時に伝わる現象である「量子もつれ」もその一つだ。

20世紀初め、「量子論の父」とも呼ばれるドイツのマックス・プランクやアインシュタインらによって、ニュートンの運動法則など古典的な物理学では説明できない量子の現象が認識されるようになった。ドイツのハイゼンベルクやオーストリアのシュレーディンガーらによって量子力学の理論が構築された。

21世紀に入り、量子を操って性質を利用する量子技術と呼ぶテクノロジーが脚光を浴びる。量子力学は20世紀に半導体やレーザーの技術に革新をもたらしたのに続き、現在は「第2次量子革命」が進行中といわれる。次世代の高速計算機である量子計算機をはじめ、コンピューターや通信、暗号、センサーなどの技術を大きく変えると期待を集め、米国や中国を中心に覇権争いが激しさを増している。

【関連記事】

・量子計算機に道 ノーベル物理学賞3氏、「もつれ」実証
・ノーベル物理学賞に米欧3氏 量子技術革新の土台築く
・量子テレポーテーション、米大学が長距離で初成功
・富士通、国産量子計算機を初の実用化へ 理研と共同 』

量子計算機に道 ノーベル物理学賞3氏、「もつれ」実証

量子計算機に道 ノーベル物理学賞3氏、「もつれ」実証
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC043I30U2A001C2000000/

『2022年のノーベル物理学賞を仏エコール・ポリテクニークのアラン・アスペ教授ら米欧の3人の研究者が受賞する。半導体や化学、製薬など現代科学に不可欠な量子力学の発展に貢献し、世界で進行中の「量子革命」と呼ばれる技術革新に道を開いた。3氏の研究をもとに、次世代の高速計算機である量子コンピューターなどの技術が開花の時を迎えている。

【関連記事】ノーベル物理学賞に米欧3氏 量子技術革新の土台築く

アスペ氏とともに、米カリフォルニア大学バークレー校などで研究に励んだジョン・クラウザー博士、オーストリア・ウィーン大学のアントン・ツァイリンガー名誉教授が受賞する。

量子力学はアインシュタインの相対性理論とともに現代物理学の土台を形成する理論だ。量子は物質やエネルギーの極めて小さな単位のことで、原子や電子、光子(光の粒)が代表例だ。20世紀前半にその特殊な性質や振る舞いの理解が進み、化学反応の仕組みの研究や半導体技術の発展に大きく貢献した。

未決着の課題として残っていたのが「量子もつれ」と呼ばれる不思議な特性の解明だ。「量子もつれ」は双子のような関係にある2つの粒子がもつ結びつきのことを指す。例えば電子は「スピン」と呼ぶ磁気的な性質をもつが、ペアになった電子の一方のスピンを測定して結果が「上向き」になると、その瞬間に離れた場所にあるもう一方が自動的に「下向き」に決まるといった特性がある。

アインシュタインは見えない糸のようなこのつながりを「不気味な遠隔作用」と表現し、ありえないと否定的にとらえ、1935年に2人の共同研究者と論文を発表した。その主張は「EPRパラドックス」という通称で専門家には広く知られる。

量子を操り、観測する技術が発達した20世紀後半になって、アインシュタインが提示した謎は解決に向かう。1964年にEPRパラドックスの検証に道を開く数式が提唱され、その後のクラウザー氏、アスペ氏らの研究や実験が「量子もつれ」の存在証明に重要な役割を果たした。

「量子もつれ」の特性は現在、世界が開発にしのぎを削る量子技術に欠かせないものになった。2019年に米グーグルが最先端のスーパーコンピューターで1万年かかる問題を約3分で解くなど、技術が急速に進展する量子コンピューターが典型だ。「量子もつれ」は高速計算の根幹を支え、最大の課題ともいわれる計算時の「エラー」を克服するうえでも鍵を握る。

量子コンピューターは素材や薬の開発、金融のリスク評価、人工知能(AI)の利用に革新をもたらすと期待を集める。将来の産業競争力に影響を与える見通しだ。

日本では21年に米IBM製の商用量子コンピューターが稼働し、トヨタ自動車などが事業での活用をめざして研究に着手した。富士通が23年度に国内企業として初めて汎用型の国産量子コンピューターの整備を計画するほか、NECや日立製作所も開発に本腰を入れ始めるなど競争が加速している。

「量子もつれ」を応用する技術として1990年代以降、ツァイリンガー氏らにより「量子テレポーテーション」の研究が活発化した。量子そのものではなく、量子がもつ「情報」を離れた場所に転送する技術だ。現在は光を用いて計算する量子コンピューターなど、最先端の研究に取り入れられている。

米政府が20年に構想を掲げた「量子インターネット」でも、量子もつれや量子テレポーテーションは重要な役割を果たす。量子コンピューターや量子通信・暗号を融合させた次世代ネットワークの実現に向け、世界で研究が加速するとみられる。実現すれば安全性の極めて高い通信網を構築できる。

量子力学は20世紀に半導体やレーザーの技術の発展をもたらした。21世紀に入り、アスペ氏らの成果をもとに技術開発は新たな段階を迎え、現在はコンピューターや通信・暗号、センサーなどに革新を起こす「第2次量子革命」が進行中といわれる。その行方は企業のビジネスや生活にとどまらず、国家の安全保障にも影響を与える可能性がある。

(AI量子エディター 生川暁)

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ノーベル賞特集ページはこちら https://www.nikkei.com/theme/?dw=18092500&n_cid=DSREA_nobel2021 

ニューズレター https://regist.nikkei.com/ds/setup/briefing.do?n_cid=DSREA_newslettertop 』

ザポロジエ原発、ロシアが国有化 プーチン氏が大統領令

ザポロジエ原発、ロシアが国有化 プーチン氏が大統領令
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR05DZR0V01C22A0000000/

『ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所をロシア政府の管理下に置くように命じる大統領令に署名した。ロシア大統領府が同日発表した。一方的に併合した4州地域の主要インフラを国営とすることで、一体化を進める狙いとみられる。

【関連記事】ウクライナ4州「併合」手続き完了 プーチン氏が署名

大統領令によると、ザポロジエ原発の施設や運営に必要な資産をロシア政府の管理下に置く。同原発の安全性を確保するためロシアが国営企業を設立し、資産を同社に引き継ぐとしている。

欧州最大級のザポロジエ原発は3月からロシアが占拠を続けている。国際原子力機関(IAEA)の理事会は9月、ロシアに退去を求める決議を採択した。安全確保のためIAEAなどが原発周辺の非武装化を求めるがロシア側は応じず、重大な事故が起きかねない緊迫した状況が続いている。

IAEAのグロッシ事務局長は10月5日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に出発する様子をSNS(交流サイト)に投稿した。ザポロジエ原発付近での安全保護区域の設定が「これまで以上に緊急に求められる」と訴えた。グロッシ氏は近くモスクワへの訪問も予定する。タス通信によると、同原発を再び訪れる可能性があるとも5日に明らかにした。

プーチン氏は9月30日、併合を決めたウクライナ4州(東部のルガンスク、ドネツク、南部のザポロジエ、ヘルソン各州)について「我々の兄弟姉妹を守るためにあらゆる手段を講じる」と述べた。経済復興とインフラ整備、教育機関や病院の設置に取り組む方針を示した。併合地域のザポロジエ州にあるウクライナの主要原発を国有化することで、併合の成果につなげるものとみられる。

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・ロシア国防相「20万人以上を動員」 ウクライナは進軍
・拘束のザポロジエ原発所長解放、IAEA「無事を歓迎」

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