クロス円為替相場が、大荒れ。ここ数年無いくらい。 : 机上空間

クロス円為替相場が、大荒れ。ここ数年無いくらい。 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/29726364.html

 ※ FX取引(先物取引一般も)は、「心臓」「血圧」には悪そうだ…。

 ※ 「寿命」が縮むんじゃ、「本末転倒」だ…。

 ※ 「淡々、粛々」、「無事これ名馬」、「健康で、長生き。」が一番だ…。

『本日の午前3時(日本時間)に、米国政策金利の発表があったのですが、マーケットの予想通りに0.75ポイントの引き上げになりました。これで、日本の政策金利と金利差が開いたので、最大で145円90銭/1USDまで、円安ドル高が進行しました。今回の指標の動きは、予め難度が高い事が予想されていました。

それには理由があって、本日の金利発表に先立って、日銀が口先介入を試みるという一幕があったのです。口先介入というのは、為替レートに介入する事を中央銀行が匂わせて、何もしないで為替を調整する事を指します。特に、今回は、単に口頭で発表するだけでなく、レートチェックという、実際に為替介入する寸前の段階の作業まで行いました。レートチェックというのは、各民間銀行へ為替レートを日銀が問い合わせる手続きで、現在では儀式と化しているものです。何しろ、今は、モニターでリアルタイムに為替の動きが見れますからねぇ。わざわざ、そんな事をする必要は、まったく無いわけです。昔は、作業として意味がありましたが、今は、実用性は皆無の儀式と言って良い作業です。

では、なんで、そんな作業が残っているかと言うと、「日銀がレート・チェックをした」という事実が、市場参加者全員に対して、牽制に使えるからです。寸止めとは言え、為替介入直前まで手続きを進めたという事実が、過熱した円安にストップをかけます。実際に、その瞬間に145円を僅かに突破していた為替レートが1円以上も下がりました。現在、米ドルの金利引き上げに対して、金利を固定して金融緩和を継続しているのが、唯一日本だけなので、こうした虚仮威しでも、効果がテキメンなのです。金融の世界って、こういうポーカーゲームみたいな探り合いの世界でもあるのです。だから、ある時点の結果だけ見て、「上がるか下がるかだけの簡単なゲームでしょ」とか言っている人は、まったく実際の相場で勝負をした事が無い人だと、簡単に判ります。そんな、もんじゃないんですよ。

これによって、相場に、どういう条件が加わったかと言うと、「145円/1ドル近くに為替レートが近づくと、日銀が為替介入するかも知れない」という恐怖心をプレイヤーに与えました。つまり、政策金利だけを見て、単純にポジションを張れなくなったのです。これだけでも、難易度が上がったのですが、日本時間の午前3時にアメリカ政策金利の発表、午前3時半にパウエルFRB議長の会見、翌日の午前中に日銀から日本の政策金利の発表、午後3時半に黒田日銀総裁会見と、その瞬間に円単位で為替が変化しそうなイベントが、半日の間に4回もあるのです。

そして、昨晩の徹夜から、本日の夕方まで、チャートに張り付いていたのですが、まさに波乱万丈の展開でした。その4回のイベントで、いずれも1円~2円単位で為替レートが上下動し、恐らくかなりのプレイヤーが、混乱に巻き込まれて轢き潰されたと思われます。その約18時間に及ぶチャートの変化の中で、最高で145円90銭/1ドルまで円安が進んだのですが、その数時間後に、ついに日銀の為替介入で、140円69銭まで、5円以上も円高になっています。そして、今、記事を書いている現在で、142円20銭です。まさに、ロデオの暴れ馬に乗っているカウボーイの気分でしょうねぇ。プレイヤーは。怖い怖い。

このレートの乱高下は、日本が継続する金融緩和、対してアメリカが推し進めるインフレ対策、そして、先進国で唯一金融緩和政策を変えていないのが日本である事、そして、アメリカの政策金利の発表前に日銀が為替介入を匂わせた事など、そして、実際に介入した事など、様々な要因が絡んで起きています。ある程度、私も覚悟していたのですが、ここまで激しいものになるとは思いませんでした。なんだかんだ言って、世界市場において、日本の円というのは、かなり存在感があるんですねぇ。下手にポジションを持ったプレイヤーは、相当数が相場の贄として昇天しただろうなぁと思います。チャートを見てるだけでも、怖かったですもの。これが、あるから、チャートのモニターは止められない。最高にドキドキするエンタメです。FXから引退していてよかった!!』