ウクライナ編入「国連憲章違反」

ウクライナ編入「国連憲章違反」 国連でバイデン氏演説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN214LJ0R20C22A9000000/

『【ニューヨーク=中村亮】バイデン米大統領は21日、国連総会で一般討論演説に臨んだ。親ロシア派がウクライナ東・南部で計画するロシアへの編入を問う住民投票について「極めて重大な国連憲章違反だ」と断じた。「米国は国内外で民主主義を守る決意だ」と語り、各国に結束を呼びかけた。

【関連記事】ロシア編入住民投票を一斉非難 欧米、クリミア再現懸念

バイデン氏が国連総会で演説するのは、2021年1月の就任後2回目。冒頭からロシアによるウクライナ侵攻に言及して「残虐で不必要な戦争」と批判した。国連憲章第2条4項は加盟国に対して武力行使を慎むよう求めており、バイデン氏は「ロシアは国連憲章の中心的な原則に恥じることなく違反している」と断言した。

「国家が罰を受けることなく帝国主義的な野心を追求できれば、まさにこの機関が支持するすべてのものをリスクにさらしてしまう」と指摘し、国連の存在意義が揺らぐと警鐘を鳴らした。ロシアがウクライナや欧州に核兵器を使う可能性を排除していないことについて「核不拡散の枠組みの責任を無謀にも無視するものだ」と訴えた。

食料支援に29億㌦(約4100億円)以上を拠出すると明らかにした。ウクライナ侵攻による食料価格高騰や供給不足に直面する国を主要な支援対象にする。食料輸出の禁止や穀物の買いだめを自粛するよう各国に求めた。ロシアによる侵攻で穀物生産国のウクライナから供給が細り、途上国を中心に政情不安を招いているとの見方が多い。

中国との関係に言及し「台湾海峡の平和と安定を模索する」と話した。中国と台湾の双方による一方的な現状変更に反対すると説明し、米国の「一つの中国」政策に変更はないとも述べた。米国は中国本土と台湾が不可分だという中国の立場に異を唱えないが、台湾の安全保障に関与する方針を示してきた。

イラン核合意の再建に向けてイランに義務履行を迫った。バイデン政権は核合意への復帰を目指して欧州諸国を仲介役として協議を重ねてきたが、交渉が難航している。

この記事の英文をNikkei Asiaで読む
Nikkei Asia https://asia.nikkei.com/Politics/International-relations/Biden-Russia-violates-core-U.N.-principles-accepted-by-all?n_cid=DSBNNAR 

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料 https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOGN214LJ0R20C22A9000000&n_cid=DSPRM1AR08 』