本当に海より低い国・海抜 ?3.8m地点

本当に海より低い国・海抜 ?3.8m地点/Haarlemmermeerpolder
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 ※ 『オランダは主に海面下にあります。上の図でわかるように、青い部分は海面下にあり、オランダの一部は大きな河川の水位より下にもあります。』…、ということだそうだ…。

『 2019年 06月 10日

ここを通る度に不思議な気持ちになるので今回は写真を撮ってみました。そう。この赤いトラック が走っている地点の下が海抜?3.8メートルだそう。

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場所はオランダ人ですら舌を噛みそうと言いながら読んでくれた
スキポール空港を出てハイウエイを10分ほど南に走った所にある
”Haarlemmermeerplder/ハールレムマールミーアポルダー”
と言うポルダー地域

どうして不思議なのかというと、オランダはご存知のようにどこを見渡しても真っ平ら。
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ドイツ・ベルギー国境に近い/リンブルフ=南オランダまで足を伸ばせば丘はありますが、オランダのほとんどの地域においてこのように見渡す限りの平野のように見える景色が広がっています

そんな起伏のない平らな場所に居たり、車で走っていると思っているせいか、海抜がゼロより低いところにいると言う感覚がありません。なので、いきなり?3.8メートルの表示を見る度に、「えええ??!!?・・・ああそうだった」と実感させられるわけでございます。

スキポール空港は世界第2位の?海抜地域にある空港で、世界1位のマイナス海抜空港は同じくオランダのロッテルダム空港だそうです。

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オランダの地図で見ると上の方にある海に行儀よく並んだ島々を見て、

「あら。ハワイみたい。ここもかつて火山があったのね」

とDに聞きますと、

「いんや。大昔はこの島のあたりまで陸地だったけど、内地が沈んでしまったらしい

 だから、これは昔の大陸の端が残ってるんだよ」

だそうで、オランダ人のご先祖さま方の智恵と発達した高度な技術と多大な努力によりポルダーを広げていったそうです。

「水を汲み上げる(水を逃す)ためだったり農業用水に必要だったから風車がいっぱいあるんじゃないかな」

だそうで。後々、コナを引いたり・・・今では歴史的な風車達に変わり機械的な発電風車が沢山見れるのもこの地域ゆえの強風を活かした生活の知恵でありましょうか。

強風と言えば、オランダの天気予報には晴れや雨のマークと同じ感覚で「強風」のマークがあります。こちらで強風と言えば、日本の台風と変わらないくらいのように感じます。木が根っこからごっそり倒れたり、トラックが横転するくらいの強風。

「今日は風が強いよ」

と言う時は、日本では台風中継で放送があるレベルの強風で、大雨の日も結構多いのにあの大水は一体どこにと色々不思議な国でもあります。

因みに、世界一の農産物輸出大国オランダにおいて、盛んな農業、酪農。田畑が組み上げなければいけないほど、水が必要だったのならば、日本の稲作農家の田植え期、稲の成長期ように、”用水路からの水権利争奪による諍い”(=水泥棒見張り番とかいたりしたそうな)が農家同士で起きないのかと聞きますと、「少ないかもしれないが”ある”」だそうで、お国が変わっても抱える問題は同じなのかなと思ったりしました。

海抜5メートル以下の陸地の割合が55パーセントで低地世界第2位のオランダ。2050年には地球の20パーセントが水没すると言うニュースを見たのは最近。オランダは二番目に水没するのか・・それともその世界最高峰とも言われる干拓の技術を以って、最後まで水没せずに今のままをキープ出来るのか・・・。いずれにしても2050年には私は確実に存命していないけれどとても気になっている。

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       ↑ 一番下の盲腸みたいな赤い部分がリンブルフ
丘がたくさんあります

「オランダは主に海面下にあります。上の図でわかるように、青い部分は海面下にあり、オランダの一部は大きな河川の水位より下にもあります。それでもオランダは洪水がありません。洪水でも。これは、オランダが砂丘と堤防で保護されているからです。これらの保護具を洪水防御と呼びます。

オランダでは、どの安全規格がどの地域に適用されるかが法律で規定されています。洪水の危険にさらされているオランダの部分は53堤防リングに分かれています。安全基準は1953年の洪水災害の後に各輪に設定されました。」

海抜がゼロ以下なのは、自宅すぐ近くを流れる人工的に作られた川の水面とこれまた人工的に作られた土手と、その横を走る道路を同時に見ると、実感できたりはできるけれど(道路の方が低い)、何年経ってもその実感は日常的にはとても希薄で、「海抜?3.8m」表示の文字を見る度に本当に海面より低い所にいるんだなと思った空港からの帰り道でした

オランダの干拓の説明・Wikipedia

オランダの歴史は、俗に「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」と言われるように干拓地(ポルダー)と切り離せない。

オランダでは海岸沿いに広がる湿地や泥炭地や干潟を埋め立てて土地を広げてきた歴史がある。オランダ最古の堤防はローマ帝国時代に遡り、初期の干拓は11世紀から13世紀の間に始まった。海や湖を干上げる近代的な干拓の始まりは、1612年のベームスター干拓地であった。以来オランダでは堤防に囲まれ風車・排水路・水門で雨水や地下水を排水する干拓地が広がった。

また水管理委員会(オランダ語: waterschap、英語: water board)の長として、干拓地の周りの堤防を維持管理する「dijkgraaf」(英語では「dike-warden」)の役職が置かれた。この職は土地の存続や住民の生死に関わるものだったため、堤防維持のために人々を徴発する強力な権限があった。もっとも堤防の保全という作業はあらゆる階層の干拓地住民の協力が不可欠なため、オランダには階層を超えた協力や話し合いを重視する気風が生まれた。労使協調やワークシェアリングなどを特徴とするオランダ独特の政治・経済システムも「ポルダーモデル」の名で呼ばれる。

オランダの干拓手法はヨーロッパ、さらに世界各地にも影響を与えた。日本の干拓も、明治以降はオランダの強い影響を受けている。

オランダ地位向上委員会 』