バイデン大統領、侵攻時の台湾防衛を明言

バイデン大統領、侵攻時の台湾防衛を明言 中国反発必至
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB190Y40Z10C22A9000000/

『【ワシントン=共同】バイデン米大統領は18日に放映された米CBSテレビのインタビューで、中国が侵攻した場合に米軍が台湾を守るかどうか問われ「する」と明言した。台湾有事の際の対応について明言を避けてきた歴代米政権の「曖昧戦略」を逸脱する発言。8月上旬のペロシ米下院議長の訪台を受けて中国は米国の動きに神経をとがらせており、反発は必至とみられる。

CBSによると、バイデン氏のインタビュー終了後、当局者は「米国の政策に変更はない」と説明した。バイデン氏はこれまでもたびたび曖昧戦略の転換を示唆する発言を繰り返しており、そのたびに米高官が火消しに回ってきた。

バイデン氏はインタビューで、台湾を防衛するかどうか問われると「前例のない攻撃が行われたなら、イエスだ」と回答。米軍を投入しないと明言しているウクライナ情勢とは異なり、米軍が台湾を守るということかと確認を求められると「そうだ」と答えた。
多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

前嶋和弘のアバター
前嶋和弘
上智大学総合グローバル学部 教授
コメントメニュー

ひとこと解説

メディアでの同様の発言は4回目ですので、今度は誰も失言とは取らないのですが、一方で「一つの中国の原則は変わらず」と国務省はおそらく言うはず。この芝居のようなやり取りが続いてきましたが、次第に「いかにあいまい戦略をやめるか」が本格的に注目されるようになってきました。

議会では先週、上院外交委員会で台湾政策法が可決されたばかり。台湾をNATO諸国などと同じように同盟国扱いし、防衛をしていくという内容です。これが上院全体で可決されるときは、長年続いたあいまいさの放棄を意味します。つまり、台湾への侵攻が現実的になった段階まで議会全体での立法化はありえず、「まさかの時のため」の対応です。
2022年9月19日 12:05 (2022年9月19日 12:17更新)
細谷雄一のアバター
細谷雄一
慶應義塾大学法学部 教授
コメントメニュー

ひとこと解説

バイデン大統領の上院議員時代の元側近は、これらのバイデン大統領の発言が計算された上でのものと述べていましたが、他方で高齢で失言が多いことでも知られるバイデン大統領。おそらくは国防省などの政府の文書や、その後の政府高官の対応などと総合して、アメリカの台湾政策にどのような変化が見られるのか、あるいは変かがないのか、分かるのかも知れません。他方で、バイデン大統領は軍事力行使に否定的な感情を持つことでも知られており、そうであれば軍事力行使をしなくてよいような抑止力を構築することや、メッセージを発することがより重要になるはず。その点で、一年半のバイデン政権の対外政策には、しばしば不安が見られます。
2022年9月19日 12:00

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料
https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOCB190Y40Z10C22A9000000&n_cid=DSPRM1AR08 』