中国恒大トップ、住宅など工事再開指示

中国恒大トップ、住宅など工事再開指示 停止中の38件
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM132MM0T10C22A9000000/

『【広州=比奈田悠佑】経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団は12日、住宅などの工事が全国で38件停止しており、経営トップの許家印・董事局主席が再開を指示したと発表した。中国では恒大など不動産会社の資金繰りが悪化、予定を過ぎてもマンションが購入者へ引き渡されないケースが出ており、中国政府は対応を急いでいる。

恒大によると、購入者へ引き渡すべきプロジェクトは中国で706件あり、そのうち工事が停止しているものが38件。工事を再開していてもまだ「正常な施工過程に回復中」の案件があるという。許氏は30日までに正常に再開するよう指示した。

中国政府は最近、住宅市場の混乱を解消するため、工事が遅れたり停止したりしている物件への金融支援方針を打ち出すなどの対応を進めている。地方政府も不動産会社へ工事の再開と物件引き渡しを促している。

工事再開へ意欲を見せる恒大だが、経営の立て直しはなお不透明だ。7月末に暫定案をまとめるとしていた外貨建て債務の再編計画の公表は先送りしており、グループ会社の預金の不適切な流用に関わったとして複数の幹部を事実上更迭するなど企業統治面での問題も明るみとなっている。

8月には巨大サッカースタジアムの建設プロジェクトからの撤退を発表した。土地の使用権を当局に返上して得る資金を関連債務の返済に充てるという。全国で抱える開発プロジェクトの売却と債務の整理が焦点となっている。』