米・仏議員団、蔡総統らと相次ぎ会談 中国に対抗姿勢

米・仏議員団、蔡総統らと相次ぎ会談 中国に対抗姿勢
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM070OH0X00C22A9000000/

『【台北=中村裕】台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は8日、台北市内で米国のステファニー・マーフィー下院議員率いる超党派の議員団と会談した。頼清徳副総統も同日、フランス議員団と会談した。8月のペロシ米下院議長の訪台に、中国は大規模軍事演習の実施で反発したが、さらに今回、米仏が強く対抗姿勢をみせた形だ。

米議員団は8人で構成された。ペロシ氏の訪台後では、米国からの議員訪問は3回目となる。

マーフィー氏は会談で「訪問は米議会の台湾に対する揺るぎない支持を示すものだ」と述べた。これに対し蔡氏は、緊迫した中国の大型軍事演習後の訪台に感謝の意を示した。その上で「台湾は(中国の)脅しに屈することなく民主主義を守り、パートナーとなる国との協力で一歩も引かない」と述べた。

一方、シリル・ペルバ上院議員率いるフランスの議員団は、台湾ナンバー2の頼副総統と会談した。ペルバ氏は会談で「フランスは台湾海峡の安定を非常に重視しており、今後も台湾を支援する」と強調した。頼氏は「1年足らずで4回目となるフランス議員団の訪問は前例がない」と述べ、感謝の意を示した。

8月初旬の中国の大規模軍事演習以降、米国中心に要人の訪台が相次ぐ。ただ訪台するたびに中国が強く反発し、それを受け、さらに米国なども議員が訪台して中国に対抗姿勢をみせる構図で、状況は完全に悪循環に陥っている。

ただ、今後も各国からの台湾訪問は切れ目無く続く見通しだ。10月には日本の議員団が訪台を予定し、ドイツ、英国、カナダの議員も台湾を訪問する方向で調整が進む。

中国は10月中旬に党大会を控える。平穏に乗り切りたい中国が今後、各国からの訪台にどう反応するのかが懸念され、台湾を巡る緊張がさらに高まる可能性もある。』