イスラエル、女性記者殺害は「軍が誤射の可能性高い」

イスラエル、女性記者殺害は「軍が誤射の可能性高い」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB061Q80W2A900C2000000/

『【カイロ=時事】パレスチナ自治区ジェニンで5月に起きた女性記者射殺事件について、イスラエル軍は5日、調査結果を公表し、パレスチナの武装組織に向けた軍の銃撃で「誤って撃った可能性が高い」と認めた。国際的な非難を前に、イスラエル側が一定の責任を確認した。ただ「別の可能性」として、武装組織が発砲した銃弾による死亡の可能性も排除はしなかった。

軍は専門の捜査本部を立ち上げ、兵士から状況を聞き取り、録画した音声や動画などを解析した。しかし、命中したのが軍と武装組織のどちらの銃弾だったか、特定は「不可能だった」と主張した。

射殺されたのはパレスチナ系米国人のシリーン・アブアクラさん。5月11日、イスラエル軍の急襲作戦を取材中だった。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は事件の翌月、独自の調査結果を公表し「銃弾はイスラエル治安部隊から発射された」とイスラエルを批判していた。

イスラエル軍の調査結果に対し、アブアクラさんの遺族は「予想した通り殺人の責任を取ることを拒否した」とイスラエルを非難した。自国民の死に関する説明責任は米国にもあるとして、イスラエルではなく米国に信頼できる調査を求めてきた。今後も求め続けるという。

ただ、米国務省は7月4日、米政府の調査結果を公表している。「イスラエル治安部隊の位置からの発砲が原因だった可能性がある」と言及したものの、故意の銃撃と断定する根拠はないと述べ「幕引き」(イスラエル紙)を図った。』