米国は誘導砲弾をひそかにウクライナへ供与と情報戦

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:米国は誘導砲弾をひそかにウクライナへ供与と情報戦
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『米国防総省は、GPS誘導砲弾M982エクスカリバーExcalibur roundsをひそかにウクライナへ供与した。ブルームバーグが2022年9月8日、米国の兵器備蓄補充計画が記された文書を引用して報じた。

予算書によると、米国防総省は議会承認された9200万ドル(約132億円)を『ロシア連邦に対抗する国際的な取り組みを支援するためにウクライナへ供与されたM982エクスカリバーの追加購入』」に充てる。予算書は先月公表されたが、これまで報じられていなかった。

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ブルームバーグは誘導砲弾エクスカリバーについて、155mm榴弾砲を使って発射することができると主張している。射程距離は40.5キロで、開発者によると、誤差は半径2m以内。すでにウクライナに実践配備済みの高機動ロケット砲システム(HIMARS)で発射できるが、米国はエクスカリバー:FireShot Webpage Screenshot #1930 – ‘Excalibur155mm誘導弾についてはこれまで言及してこなかったが、ウクライナ兵が米国で使用上の訓練を受けているとは言われていた。 参照記事 試射映像 過去ブログ:2022年7月ウクライナ軍はHIMARSで露軍南部の補給潰す、1日で14ヶ所 7月「近代兵器の実験場となってもOK」とウクライナ

米国防総省の3人の関係者によると、国防総省は、中長期的なウクライナ軍への支援計画について、詳細な分析を行い、その方法を考案し、発表によれば、「分析はウクライナと共同で行われており、ジョー・バイデン米大統領が承認すれば、長年にわたる武器の売却と長期的な軍事訓練プログラムの策定が行われることになる」とのこと。

また米国は、米国が長期化するだろうと予測しているロシアの特別作戦が行われている期間のみならず、作戦が完了した後も5年にわたってこの計画を実施する考えだという。米国防総省が9月8日、高機動ロケット砲システム「ハイマース」に用いるミサイルなど6億7500万ドル(約970億円)相当の兵器をウクライナに供給すると発表することが分かっている。参照記事 参照記事 過去ブログ:2022年9月トルコ・エルドアン大統領は親露と言うより反欧米とバルカン諸国

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すでにロシア側のウクライナ侵攻作戦に関するインテリジェンス、クレムリンの戦争立案・遂行に中心的役割を演じてきた「連邦保安庁(FSB)」の報告がいかに間違いだらけでお粗末だったかは伝えられ、それにプーチンが振り回されたと言われている。

ウクライナ軍は「首都制圧」というロシア軍側の出鼻をくじいたばかりか、去る8月29日、南部などでも領土奪還目指し猛烈な反撃攻勢に転じ、特にヘルソン州周辺では、集結した数万人規模の露軍部隊相手に今なお五分五分の戦いを続けている。

ウクライナ軍は、東部ドネツク州のいくつかの集落についても、すでに奪回したと伝えられる。

さらに、ゼレンスキー大統領は9月4日の演説で「われわれはすべての領土を解放する」とさえ述べ、ロシアが併合した南部クリミアの奪還にも乗り出す姿勢を明らかにした。

プーチン大統領は、FSBによる「早期傀儡政権樹立」という見通しを真に受けてきた結果、今や、まったく出口の見えない長期戦を強いられていることは間違いない。

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一方、CIAを中心とする米側各情報機関は、ロシアの侵攻開始に先立つ1年以上前から、クレムリン、軍部、情報機関内部にスパイを潜り込ませ、プーチン大統領が着々とウクライナ侵攻作戦の準備に乗り出し始めていることを察知していた。

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しかし、FSB本部は、こうしたウクライナ情報機関の警戒ぶりに気づいた様子はなく、ロシア軍侵攻開始「最終段階の数日間」には、首都キーウ周辺に潜伏する工作要員たちのために用意した「居住用アパート案内」や「傀儡政権」樹立後に続々とモスクワから潜入が予想される要員たちのための受け入れに関する細かな指示を現地に頻繫に送っていた。

バイデン大統領は早速、数人からなるインテリジェンス・チームをモスクワに派遣、プーチン大統領に直接面談した上、「わが方は、すでにクレムリンが何をしようとしているか、すべて把握している。侵攻に踏み切った場合、(ロシア側に)深刻な結果を招くことを知るべきだ」と警告していた。

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また、 英国政府はMI6を通じ、ロシアの侵攻計画について米側と同様の情報をある程度まで把握しており、米側インテリジェンスより確度の高い情報と突き合せた上で、他の同盟諸国に対しても、ロシア軍による早期ウクライナ侵攻について警戒を呼び掛けていたが、ドイツ、フランス両国首脳は、ロシアのウクライナ侵攻に直前まで懐疑的態度を示していた。

しかし結果的に、プーチン大統領は現実にこれらを無視して、2022年2月28日侵攻計画を強行した。

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しかし現実には、米政府当局者たちが、「ロシア軍侵攻切迫」を信じ込ませるのに最も手を焼いたのが、ゼレンスキー大統領以下、当事者であるウクライナ政府側だった。

特に2021年11月、ブリンケン国務長官:左 がゼレンスキー大統領を英スコットランドのグラスゴーにひそかに呼び出し、ロシア軍侵攻開始が時間の問題となりつつあることについて、クレムリン内部の動き、ロシア軍の国境沿いの展開など詳細にわたる情報を示しながら、厳重な警戒を促したが、このときも、宇大統領は「過去に何度も、ロシアは似たようなフェイントをかけてきた」などと述べ、半信半疑だった。

米側情報当局者は侵攻後、最近になって、「ウクライナ側情報機関にはロシア側の〝モグラたち(スパイ)〟が入り込んで暗躍していることは見え見えなので、あれ以上の核心に触れる機密を事前提供することは避けた」「しかし、侵攻後は、わが方はより積極的にウクライナ側に情報提供するようになった」と語っている。

かつてKGBで活躍し、情報活動を最大の武器にしてロシア最高指導者にまで上り詰めたプーチン氏が、今回のウクライナ侵攻作戦では結果的に米側のインテリジェンスに引っ掻き回され、思ってもいなかった苦戦を強いられていることは皮肉というほかない。参照記事 』