ウクライナ 南部だけでなく東部でも激しい攻防続く

ウクライナ 南部だけでなく東部でも激しい攻防続く
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220910/k10013811971000.html

『ウクライナ軍は東部で反撃に転じ、ハルキウ州で複数の集落の奪還に成功したと発表しました。これに対しロシア国防省はハルキウ州に部隊を再び展開しているとする映像を公開し、ウクライナ南部だけでなく東部でも激しい攻防が続いています。

ウクライナ軍は8月下旬からヘルソン州など南部で反転攻勢を開始し、今月に入ってからは東部でも軍事作戦を展開し反撃に転じています。

ウクライナ軍の参謀本部は8日、東部ハルキウ州で20の集落を解放したほか、東部ドネツク州のクラマトルシク近郊などでも、ロシアが占領した地域に攻め入ったと発表しました。

これに対し、ロシア国防省は9日、ハルキウ州をミサイルなどで攻撃し、ウクライナ軍の指揮所を破壊し、兵士を殺害したと発表しました。

さらに「ロシア軍の部隊をハルキウ州に再び展開している」として、戦車や軍用車が移動する映像を公開しました。

ウクライナ軍の反撃に対応する姿勢を強調したいねらいとみられ、ウクライナ南部だけでなく東部でも激しい攻防が続いています。

一方、プーチン大統領は9日、クレムリンで開いた安全保障会議で、ロシア産の農産物と肥料の輸出を拡大するよう関係閣僚に指示し「制裁によって、アフリカやアジア、南米へのロシア産の肥料の輸出が妨げられている。これは差別だ」と批判しました。

また、ウクライナからも農産物の輸出が再開されたものの多くがヨーロッパ向けで、貧しい国に届いていないと主張し、ウクライナやヨーロッパ諸国の対応を批判しました。

プーチン大統領は来週、ウクライナからの農産物の輸出再開の仲介役をつとめたトルコのエルドアン大統領と会談し、ヨーロッパ向けの農産物の輸出を制限するよう提案する考えを示しています。

プーチン大統領としては、食料危機に直面するアフリカなど途上国に寄り添う姿勢を強調するとともに、ヨーロッパに揺さぶりをかけるねらいとみられます。』