タンピン(寝そべり)の次は、バイラン(投げやり)?

タンピン(寝そべり)の次は、バイラン(投げやり)? : 机上空間
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 ※ 非常に疑問なのは、そういう「自堕落な人生」を送ることができている「原資」は、どっから出ているのか…、ということだ。

 ※ 不思議な話しだ…。親、あるいは親類縁者が、「泣く泣く援助」でもしているものなのか…。

 ※ しかし、そういう人生を送っていようがいまいが、「時は、残酷に過ぎていく」ぞ…。

 ※ ご老人になって行くのは、避けられない…。

 ※ 要支援、要介護状態になっていくのは、避けられない…。

 ※ どこぞの女王様も、亡くなったという話しだしな…。

 ※ 『老後は、死んでしまえばよい。』と言うが、どっこい、人間、死んでいくのも大変な話しだぞ…。

 ※ 死んでく前に、老いて、衰えていく…。

 ※ 順番から言ったら、「親の方が、先に死ぬ。」…。

 ※ その葬儀とか、どうするね?親の援助が無くなったら、どうするね?

 ※ 衣食住の確保は、どうするね?

 ※ その時、君は、いくつになっている?

 ※ これもまた、「大事業」だ…。

 ※ 若いうちは、「今の状態が、ずっと続くもの。」と思いがちだ…。

 ※ しかし、「そうは、問屋が卸さない。」

 ※ そんなことが、あるハズも無い…。

 ※ まあ、人の一生で、「大事業」で無いなんてものは、有りゃせんさ…。

『 去年あたりから中国で流行り始めた、無気力な若者を示す言葉「タンピン」ですが、さらに積極的に何もしない「バイラン」という言葉が、流行り始めています。タンピン(寝そべり)は、消極的な諦めの態度なのですが、バイラン(投げやり)は、それより積極的に諦める態度を指します。

バイランの具体的な行動は、

・仕事は辞める。
・ゲームは、負けても構わない。勝ちにこだわらない。
・ダイエットなんかするくらいなら太っていてよい。
・老後は、死んでしまえばよい。

つまり、現状を肯定し、極力何もしない事を行動として選ぶという事です。バイランの1日は、彼らに言わせると、こうです。

・朝11時まで寝て、起きてイテクアウトを注文する。
・パソコンを点けて、ライブ配信を見ながら時間を潰し。
・夜12時に布団に潜って人生について考える。
・スマホを弄りながら、いろいろなソーシャルメディアで社会の不公平さを訴える。
・明け方近くに寝る。

このルーチンが、バイランの典型的な過ごし方です。

つまり、仕事や学校にも行かず、友達も作らず、結婚もせず、子供もいらず、積極的に自ら世間との繋がりを切り離しています。「努力しても報われない。努力しないことこそ、快適に暮らせる」というのが、その動機になっています。何もしなくなれば、周りから要求されたり、批判されたりする事がなくなります。ストレスフリーで生きる事が、最上の人生という価値観です。

彼らからすると、家の所有など、一人前に要求される水準が、不動産の高騰などで、一生かけても手の届かない価格になり、努力しても努力しなくても、追いつけないのが明白に見えている為、霞の向こう側のゴールを目指すより、そもそも霞の向こうは存在しないと考えたほうが利口であるという理屈のようです。

上海がロックダウンされた時に、力付くで個人宅に踏み込み、中の人を強制連行するような検疫員(白衛兵)が、抵抗した住民に対して、「抵抗すると、評価ポイントが下がって、お前たちの家族全員が社会から不利益を受けるぞ」と言った脅しに対して、「そんなものは関係ない。こんな社会に生きるつもりはない。我々は最後の世代だ。子供も作るつもりはない。」と反論した動画が、一時期話題になりました。白衛兵は、ドアを壊して家宅侵入した上で、ペットを殺したり、私物を勝手に処分したり、消毒液で室内を台無しにしたりします。それを、強要されて反抗できない社会に、何の期待もしていないので、行政からどう思われようと構わない。私が最後の世代だという抗議なのですね。

中国では、社会が特殊なので、「共産党に従順な、物言わぬ労働力」としての価値しか期待されていない事に対する、ある意味消極的な反抗と言えるのかも知れません。しかし、これが、中国特有の現象かと言えば、そうでもないのですね。世界的に、「働かない・働けない」若者は、社会問題になっています。

・イタリア-バンボッチョーネ

大きな赤ん坊の意味で、両親と同居し、援助を受ける成人男性。18~34歳の男女の6割が親と同居。

・ギリシャ-700ユーロ世代

2010年の経済危機で、20~30代の若者の半分が失業。就職しても、月給が700ユーロの低賃金が固定化された。

・日本-パラサイト・シングル、ひきこもり

親と同居し、親に依存している未婚者。半年以上、家に籠もって、家族以外と交流の無い人。全国で100万人以上いる。

・韓国-N放世代

2010年代に、恋愛・結婚・出産の3つを諦めた若者。諦めるものが増えるほど、Nの数が増える。現代では、7放世代まで増えている。

・フィリピン-タンバイ

失業中の若者が、路上で暇を潰している状態。「就職する為のスタンバイ状態」という意味。

・シンガポール-BBFA

「Bui Bui Forever Alone」の頭文字を取った略語。「永遠に孤独に寝そべる低所得な若者」を指すスラング。

つまり、世界中で、「働けるけど働かない若者」、「国の経済が厳しくて、働く意欲を削がれる若者」は増えています。ここで、思い出して欲しいのは、このブログの記事で、「楽園実験という恐ろしい試み」として投稿した記事です。これは、マウスを使った社会観察実験で、衣食住が保証され、外敵や天候に影響されない楽園を作ったら、社会はどうなるかを試してみたものです。

簡単に要約すると、群れの大多数が繁殖意欲すら失った「無気力マウス」が増殖した事で、高齢化が進み、最終的には妊娠能力のあるメスが減って、群れは絶滅しました。その過程では、メスのオス化や、ネグレクトも観察され、新生児の生存率低下が、外的要因の脅威が無いにも関わらず発生して、最終的に群れの数が減少に転じたのですね。

少なくても、「油断していると明日死ぬかも知れない社会」が排除されると、無気力という病が、その社会を蝕むのは、人間も動物である以上、避けられないのかも知れません。』