中ロ首脳、9月中旬に会談へ ウズベキスタンで

中ロ首脳、9月中旬に会談へ ウズベキスタンで
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『ロシアのプーチン大統領は7日、15~16日にウズベキスタンのサマルカンドで開く上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談する計画だと明らかにした。両首脳の会談は2月の北京五輪開会式へのプーチン氏の出席時以来で、ウクライナ侵攻後は初めてとなる。

国際会議「東方経済フォーラム」を開いた極東ウラジオストクでプーチン氏が表明した。中ロとモンゴルの3カ国首脳会談も実施予定という。

カザフスタン外務省によると習氏は14日、SCO首脳会議出席に先立ち、カザフを訪れる予定だ。実現すれば習氏にとって新型コロナウイルス感染拡大後、初の外国訪問となる。カザフ訪問後、隣国のウズベクに移動するとみられる。

中ロ首脳会談では米国に対抗して両国の結束を訴える見通し。ロシアのデニソフ駐中国大使は「幅広いテーマが話し合われる」と述べ「完全な形での会談」になると指摘した。中ロは台湾問題やウクライナ侵攻で、それぞれ米欧との対立を深めている。

習指導部は10月の共産党大会を前に外交関係の立て直しに動いている。習氏側近で党序列3位の栗戦書(リー・ジャンシュー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)はロシアを訪問、東方経済フォーラムに出席した。

11月にインドネシアで開く20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で米中首脳会談を開く可能性があり、中国とロシアの連携を確認しておく意味もありそうだ。

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川島真
東京大学大学院総合文化研究科 教授
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分析・考察

先進国は中露を一括りにするが、中露関係は依然単純ではない。東方経済フォーラムに参加した栗戦書は間も無く退任する存在だ。王毅は、7月にラブロフ外相と会談した際にウクライナ問題には触れなかったようだし、また同月のG20の会議で中国にとってはロシアもウクライナも共に友人と述べた。2月後半の中露首脳会談の際には、中国側が会議内容を公表した後に、北京のロシア大使館がそれを修正し、習近平主席がプーチン大統領を支持したと強調する一幕もあった。習近平主席としては、三期目に入る前に対露関係を再確認したいのだろうが、「核心的利益」を相互確認し、「新型大国関係」が実現していることを示す程度に止まるのではなかろうか。
2022年9月8日 5:25

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員
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分析・考察

8月に中国の駐露大使が、ロシアに対して度重なるNATOの拡大を行い、ウクライナがロシアよりも欧州連合に参加するように仕向けたとして、米国をウクライナ戦争の「扇動者」と呼び、米国に対抗する中露という文脈で発言をしています。一方で習近平体制が来年には異例の三期目を迎える中で、米国との関係も安定させたいはずで、バイデン米大統領も11月のバリ島でのG20に習近平主席が参加するなら会談を持ってもいいという意向を示しています。中国としては当面、ロシアとの関係を固めながらも、ウクライナ戦争への支援には深入りはせずに、米国および欧州との関係をこれ以上悪化させないという微妙なバランスをとるのではないでしょうか。
2022年9月8日 8:08
(2022年9月8日 8:09更新) 』