ロシア産ガス価格に上限案、欧州委員長 巨額利益は課税

ロシア産ガス価格に上限案、欧州委員長 巨額利益は課税
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07B950X00C22A9000000/

 ※ 『価格が高騰するガス以外で発電する電力事業者は、電力料金の高騰で大きな利益を得ている。石油やガスなど化石燃料を売る事業者と合わせ、利益に上限を設けて課税するといった手法で加盟国が吸い上げ、影響を受ける家庭や企業の支援に回す。』…。

 ※ トラス英国新政権のところで出てくる「棚ボタ税」って、これの類(たぐい)だと思う…。

『【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、エネルギー価格の高騰を受けて、ロシアから輸入する天然ガス価格の上限設定などの具体案を発表した。案には価格高騰の恩恵で大きな利益を得るエネルギー企業への課税や、電力価格の急変動が負担となる一部の電力会社への政府保証の供与なども含まれる。

フォンデアライエン氏は家庭や企業が「天文学的な電力料金と大きな市場の変動に直面している」として緊急の対応が必要だと力説した。EU加盟国は9日にブリュッセルで臨時のエネルギー相理事会を開き、欧州委の提案を討議する。

ロシア産ガス価格の上限案について、フォンデアライエン氏は具体的な価格など詳細は明らかにしなかった。欧州の電力料金はガス価格の上昇に引っ張られる形で急上昇している。ガス価格の上昇に歯止めをかければ、電力料金は落ち着き、ロシアの収入減にもつながる。

価格が高騰するガス以外で発電する電力事業者は、電力料金の高騰で大きな利益を得ている。石油やガスなど化石燃料を売る事業者と合わせ、利益に上限を設けて課税するといった手法で加盟国が吸い上げ、影響を受ける家庭や企業の支援に回す。

一方で主にガスを使って発電する電力事業者には政府保証を柱とした流動性支援を検討する。電力価格の急騰で、先物取引に関連して積む担保金の負担が増え、一部の電力会社の信用不安に発展しつつあるためだ。

ほかにもピーク時の電力使用量を減らすため、強制的な目標を設ける考えを示した。需要期の冬を乗り切るには、節電・節ガスが欠かせないと判断した。

欧州委の提案を巡っては、加盟国間に温度差がある。ガス価格に上限を設定すれば、ロシアが反発してさらに供給が絞り込まれるリスクがあるとの意見もある。企業の巨額の利益をどんな基準を用いて家庭・企業に配分するのかも一致点を見いだすのは難しい。』