ブラジル独立200年、祝賀ムード遠く 政治対立深刻

ブラジル独立200年、祝賀ムード遠く 政治対立深刻
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN080850Y2A900C2000000/

 ※ 今日は、こんなところで…。

 ※ 現職のボルソナロ氏の旗色が、悪そうだ…。

『【ブラジリア=宮本英威】ブラジルは7日、1822年のポルトガルからの独立200年を迎えた。首都ブラジリアやリオデジャネイロでは軍事パレードが行われたが、国民全体で歓迎するような祝賀ムードとはほど遠かった。10月2日に迫る選挙で再選を目指す右派ボルソナロ大統領はこの日も、左派ルラ元大統領との対立をあおるような姿勢に終始した。

「善と悪の戦いだ。悪は約14年間統治してこの国を壊しかけた。再び罪の現場に戻りたがっている」。ボルソナロ氏は7日、ブラジリアの広場で街宣車上から多くの支持者を前に演説して、ルラ氏と労働者党(PT)への批判を展開した。
パレード後に街宣車の上でポーズをとるボルソナロ大統領(7日、ブラジリア)=ロイター
独立記念日には「当局者は伝統的には演説をしない」(有力紙フォリャ・ジ・サンパウロ)とされる。ボルソナロ氏はパレード終了直後に観覧席から場所を移して、支持者に直接訴えかけた。2021年にもサンパウロでの大規模集会に参加して演説した。

この日のパレードでは陸軍や警察の車両、空軍の飛行機に加えて、トラクターなど農業用の車両も参加した。ボルソナロ氏が自身の支持基盤を考慮して、例年は参加することのない農業関連の車両をパレードに加えた。

7日、ブラジリアの広場に集まったボルソナロ氏の支持者

首脳の来賓はポルトガルのレベロデソウザ大統領ら3カ国にとどまり、大統領経験者の式典への出席は報道されていない。政府は国民全体で祝ったり、融和を進めたりしようという姿勢を示さなかった。大手放送局グロボは「独立200年の節目にふさわしくない」と批判した。

独立100年だった1922年の状況は異なる。当時の首都であるリオデジャネイロでは万国博覧会が開催され、現在は国の象徴ともいえる存在のコルコバードの丘にたつ巨大なキリスト像の建設が始まった。日本政府も万博に出品し、式典には海軍の練習艦3隻を派遣した。連日、晩さん会や舞踏会があったとの記録が残る。

ルラ氏は7日朝、「ブラジルにとって愛と団結の日であるべきだ。残念ながらきょうはそうなっていない」とツイッターに投稿して、暗にボルソナロ氏を批判した。

投資会社ジェニアルと調査会社クエスチが7日に公表した世論調査で、支持率の首位はルラ氏で44%、2位のボルソナロ氏は34%だった。3位以下の候補は1ケタ台で、事実上ルラ氏とボルソナロ氏の一騎打ちの構図だ。10月2日の投票では過半数を確保する候補者はなく、同30日の決選投票に進むとの見方が増えている。』