ロシアとイラン外相が会談 ウクライナ侵攻や核合意協議

ロシアとイラン外相が会談 ウクライナ侵攻や核合意協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR31BJU0R30C22A8000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ロシアのラブロフ外相とイランのアブドラヒアン外相は31日、モスクワで会談した。両者はロシアによるウクライナ侵攻や米国とイランによる核合意の再建交渉などについて協議した。アブドラヒアン氏は会談後、「侵攻を収束させる手段について議論した」と述べた。

イランはウクライナ侵攻についてロシアの名指しを避けつつ「戦争に反対する」との姿勢を示している。イランメディアは会談に先立ち、欧州の指導者の一人がイランのライシ大統領にウクライナ侵攻に関して調停に協力するよう求めたと報じていた。会談でアブドラヒアン氏は、ラブロフ氏に停戦に対する考えを伝えたとみられる。

核合意に関しては、アブドラヒアン氏は仲介役の欧州連合(EU)が示した「最終文書」についての検討状況などを説明した。会談後の記者会見でアブドラヒアン氏は文書に対する米国の回答について「慎重に見直している」と述べた。ラブロフ氏は合意をめぐるイラン側の立場を支持する姿勢を示した。

アブドラヒアン氏は「イランは核合意の再建に向けて米国のより強固な保証を求める」と指摘。国際原子力機関(IAEA)が、イランの未申告の場所で検出された核物質の調査を求めていることを念頭に「政治的動機による調査を中止すべきだ」とも述べた。

ロシアによるウクライナ侵攻後も、ロシアとイランは首脳会談などで良好な関係をたびたびアピールしている。ロシアはウクライナ侵攻をめぐって、イランは核開発をめぐってそれぞれ欧米から制裁を受ける。会談でラブロフ氏は「西側諸国は国際関係の構造を意図的に破壊した」と批判。イランとの関係を深め、欧米に対抗する考えも示した。』