米国、ウクライナに過去最大の軍事支援へ 侵攻半年

米国、ウクライナに過去最大の軍事支援へ 侵攻半年
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2407W0U2A820C2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米政府はロシアが侵攻を続けるウクライナに30億ドル(4100億円)規模の追加の軍事支援を24日にも発表する見通しになった。ロイター通信などが23日報じた。一度の支援額としては過去最大で、侵攻から半年になる節目に米国が長期戦を見据えた支援を継続する姿勢を明確にする。

米政府は19日に7億7500万ドルの支援を発表したばかりで、新たに防衛システムや弾薬などを盛り込む。米国はロシアによる侵攻後、すでに100億ドルに迫る軍事支援を決めており、さらに上積みする。

米国は侵攻当初は携行型の対戦車砲「ジャベリン」や地対空砲「スティンガー」など小型の武器を中心に提供してきた。戦況が長引くにつれて射程が長い高機動ロケット砲「ハイマース」など大型の火砲に対象を拡大し、東部でのロシア軍の進軍を食い止める効果が出ている

AP通信によると、追加の軍事支援では無人偵察機など今後1〜2年間は戦地に投入されない可能性がある武器も含む。過去に譲渡したことがある武器が対象になるもようだ。

欧州も米国と足並みをそろえて対ウクライナ支援を維持する構えだ。ロイター通信によると、ドイツは5億ユーロ(680億円)超の防空システムや精密弾薬などを新たに供与する計画で、中長期的な防衛態勢の強化する支援する狙いがある。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、ウクライナが主催した会合で「我々がいま目にしているのは消耗戦だ。ウクライナが独立した主権国家として勝利するために長期にわたり支援を維持しなければならない」と表明。「ウクライナは欧州の安全保障に不可欠で、これからもともに歩み続ける」と訴えた。

24日はウクライナが旧ソ連からの独立記念日でもあり、米欧はロシアが猛攻をしかけるおそれがあると警戒を強める。ウクライナ側が奪還を急ぐ南部で戦闘が激化しているほか、ロシアが2014年に併合したクリミア半島にも戦火が広がる。』