国連、原発問題で安保理会合 ロシア議会は評議会開催へ

国連、原発問題で安保理会合 ロシア議会は評議会開催へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22CJA0S2A820C2000000/

『【イスタンブール=木寺もも子】国連は22日、ウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所を巡って23日に安全保障理事会の緊急会合を開くと発表した。ロシアによる会合の要請を受けたもの。ロシアメディアによると、ロシア下院は25日に同原発に関する臨時評議会を開く。ウクライナが原発の安全を脅かしていると主張し、自国の正当性をアピールする狙いとみられる。

ロシアの議員によると、ロシア下院の評議会ではウクライナに対し「厳しい声明」を出す見通し。ザポロジエ原発を占拠するロシアは、原発周辺への砲撃をウクライナ側のしわざだと主張している。

一方、ウクライナは自軍による攻撃を否定し、ロシアの攻撃だと主張している。ザポロジエ州に隣接する東部ドニプロペトロフスク州のレズニチェンコ知事はSNS(交流サイト)で、21日にもロシアが原発に近い同州ニコポールに25発の砲撃を加えたと明らかにした。
ロシア下院では、ロシアの極右思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘で記者のダリア氏が20日に殺害された事件についても取り上げるという。プーチン大統領は22日、ダリア氏の「勇敢さをたたえる」として勲章を贈る大統領令に署名するなど、事件の政治化が拡大している。

ロシア連邦保安局(FSB)は同日、ウクライナ情報機関による計画的殺害だと断定したが、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は「ロシアのフィクション世界のプロパガンダ」などとして改めて関与を否定した。

一方、ロイター通信によると、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は22日、侵攻開始以降、9000人近くのウクライナ軍兵士が死亡したと明らかにした。軍関係のイベントで講演した。国境警備隊などが含まれているかは不明。

子供の死傷者も増えている。国連児童基金(ユニセフ)は22日、確認できただけで972人に上ると発表した。1日あたり5人以上の子供が死傷しているという。実際の犠牲者数はこの数字を上回るとの見方も示した。』