[FT・Lex]干ばつの中国、石炭火力発電に回帰

[FT・Lex]干ばつの中国、石炭火力発電に回帰
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB18D140Y2A810C2000000/

 ※ 中国でも、「渇水」で水力発電がダウンか…。

 ※ 「再生可能発電」は、気候変動に全く脆弱だな…。

 ※ あと、残るは「地熱発電」か…。

 ※ それですら、「国立公園」内で開発に制限とか、「景勝地」で観光資源なのにそれが棄損しないかとか、問題山積だ…。

 ※ 建設費とか、補償の問題とか、巨額の資金の捻出という問題もある…。

 ※ そもそもが、「気候変動対策」なのに、その「気候変動」に見舞われて「石炭火力に回帰」とか、大矛盾だ…。

 ※ しかし、この世の全てのことは、そういうものだ…。

『中国の大河、長江(揚子江)の水位は今週、過去最低の水準に下がった。中国南部は7月から長江周辺の気温が40度を超え、干ばつに見舞われている。これは中国の水力発電にとって問題だ。石炭火力発電に回帰すれば、炭素排出を増やすことになる。
水位の下がった長江で遊ぶ住民ら(16日、中国南西部)=AP

世界の大河は、数千年にわたり商業と文化の大動脈だった。この夏、そのうちのいくつかで問題が生じた。ライン川、ドナウ川、ポー川、コロラド川の水位が異例の低さになっているのだ。

その影響は、物流ルートの混乱から農作物の不作まで多岐にわたる。中国の一部では水力発電所が十分な水量を確保できず、エネルギー供給が不安定になている。主要な三峡ダムから流れ出る川の水位は平年の半分の低さになっている。

トヨタ自動車、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)、中国の車載電池メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)などが今週、電力危機の影響で工場を閉鎖した。

四川省をはじめとする中国の重要な省は7年以上前、主要な電源を水力発電に切り替えた。当時、中国政府は再生可能エネルギーの利用を積極的に推進していた。

友好的な政策と寛大な補助金によって、中国長江電力などの電力会社は市場シェアを急速に伸ばしてきた。営業利益率は10年以上にわたり、50%を超える。中国三峡新能源は中国長江三峡集団を親会社に持つ、同水準の利益率を誇る。

利益は垂涎の的だが、三峡新能源の株価は今年に入ってから15%下落した。予想PER(株価収益率)は20倍で、1年前の半分の水準に下がった。石炭使用の削減と再生可能エネルギーの発電容量を増やすことを義務づける厳しい政策は、中国の成長の失速に伴い、緩和されてきた。

中国では深刻な干ばつが頻繁に起こるようになった。昨年の夏、水力発電の中心の雲南省は極端な水不足に襲われ、相次ぐ停電で何カ月も工場の操業が混乱した。

今回の中国南部の熱波は、さらに2週間続くと予想される。記録をとり始めてから最長になりそうだ。この地域の降雨量は8月の平均の3分の1程度だ。

中国政府は、再生可能エネルギーの推進よりも成長の維持を優先するようになった。石炭火力発電所の1日の平均(石炭)消費量は8月の最初の2週間で8160万トンとなり、前年同期より15%増えた。

干ばつが続くと、信頼できるエネルギー源としての水力発電の地位が低下する。皮肉なことに、すでに気候変動の大きな要因になっている中国の炭素排出が一段と増えることになる。

(2022年8月17日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/)

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