中国共産党、北戴河会議終了 胡春華副首相の処遇に焦点

中国共産党、北戴河会議終了 胡春華副首相の処遇に焦点
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『【北京=羽田野主】夏に中国共産党の指導部と、引退した長老が国政の重要課題を話し合う今年の「北戴河会議」が終わったもようだ。習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)は秋の党大会に向けて3期目の体制づくりを進めているが、距離があるとされる胡春華(フー・チュンホア)副首相の昇格の有無に焦点が当たっている。

中国共産党の機関紙、人民日報(電子版)は17日、習氏が遼寧省を視察中と伝えた。16日には李克強(リー・クォーチャン)首相の広東省での会議出席が伝えられた。最高指導部が河北省の北戴河を離れたとみられる。

党関係者の間で関心を集めているのが党序列25位以内の政治局員である胡氏の処遇だ。胡氏は名門の北京大学に上位の成績で入学したエピソードを持つ秀才で、中国共産党の青年組織、共産主義青年団(共青団)のトップも務めた。内モンゴル自治区や広東省のトップも歴任しており、最高指導部入りを狙える位置にいる。

党内で実務型の能吏との評判がある胡氏の昇格を見込む声がある。中国の不動産市場が低迷し中国経済が難局にさしかかっていることから、李首相の後継と期待する見方もある。
胡氏は北戴河会議に先立つ7月27日、人民日報に論文を投稿。習氏の農業政策の指導力をたたえ、習氏の名前に50回以上触れて「忠誠」を示した。

習氏は2012年に党トップに就いて以来、共青団の組織力を警戒。胡氏とも距離を置いてきた。59歳と比較的若い胡氏が最高指導部入りすれば、2027年の党大会で習氏の後継候補として注目を集める可能性もある。

胡氏の共青団の先輩である李首相も全国人民代表大会(全人代)常務委員長として最高指導部内に残るとの観測が根強い。最高指導部の7人枠を維持すればそのうち2枠を共青団出身の両氏が占めることから、習氏周辺からは「胡氏を昇格させるのなら李首相を引退させるべきだ」との意見も出ているという。

北戴河会議は8月ごろに北京に近い河北省の避暑地、北戴河に現役指導部と長老らが非公式に集まり党の重要政策などを話し合う場だ。会議の開始や終わりが正式に伝えられることはない。今年は秋の党大会を前に重要人事の調整を進めていたとされる。

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