ブラジルで選挙戦開始 ルラ氏とボルソナロ氏の一騎打ち

ブラジルで選挙戦開始 ルラ氏とボルソナロ氏の一騎打ち
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1706R0X10C22A8000000/

 ※ 今日は、こんなところで…。

『【サンパウロ=宮本英威】ブラジルで16日、10月2日の大統領選に向けた選挙運動が始まった。左派のルラ元大統領(76)は支持基盤である工場労働者を前に「国を立て直す」と述べ、返り咲きに意欲を示した。現職の右派ボルソナロ大統領(67)は前回2018年の選挙期間中に重傷を負った場所を第一声の場に選び、支持層に結束を訴えかけた。

ルラ氏はサンベルナルドドカンポ(サンパウロ州)にある独フォルクスワーゲン(VW)の工場前を第一声の場所に選んだ。労働運動の指導者だった1970年代に労使交渉のために何度も足を運んだ場所で、通算3期目を目指す選挙での当選に向けた足がかりとしたい考えだ。

03年から2期8年大統領を務めて退任する際の支持率が87%と高かったことに言及し、過去の実績をアピールした。自動車生産や雇用の状況が悪いと主張し「最初に大統領になった時よりも経済は悪い。この国を立て直す」と政権交代に向けて意欲を示した。

VWに13年勤務するジルソン・カンポスさん(51)は「ルラ氏が大統領だった時は経済や雇用が良かった。もう一度大統領として戻って欲しい」と期待した。

ボルソナロ氏は南東部ジュイスデフォラ(ミナスジェライス州)で選挙運動を始めた。前回の選挙中だった18年9月、腹部を刺されて重傷を負った場所だ。有権者の同情を集めて支持率が上昇する契機ともなった。
16日、演説するボルソナロ大統領(南東部ミナスジェライス州ジュイスデフォラ)=AP

ボルソナロ氏は「経済は回復して雇用も生まれており、失業率は下がる」と述べ、景気刺激策による効果を強調した。「我が国に汚職はいらない」とも述べ、汚職疑惑で投獄されていたルラ氏を念頭に訴えた。

今回の大統領選挙には12人が立候補したが、ルラ氏とボルソナロ氏の一騎打ちの様相が強い。調査会社Ipecが15日発表した世論調査によると、支持率が最も高いのはルラ氏の44%で、ボルソナロ氏が32%で続いた。

3位は中道左派のゴメス元財務相で6%、主要野党のブラジル社会民主党(PSDB)などが推す女性候補のシモネ・テベチ上院議員は2%にとどまっている。今後は各地で集会が開かれ、テレビやラジオの政見放送は26日に始まる。

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