SMIC、中国依存を見直し 4~6月は3年ぶり減益

SMIC、中国依存を見直し 4~6月は3年ぶり減益
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM122LD0S2A810C2000000/

『【重慶=多部田俊輔】中国の半導体受託生産最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は12日、中国市場に依存する経営体質を見直す方針を示した。世界の半導体市場が停滞期に入ったうえ、中国政府による新型コロナウイルスの感染対策も響き、2022年4~6月期の純利益は3年ぶりに前年同期実績を下回った。海外比率の引き上げで成長持続を目指す。

趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)が同日開いた業績説明会で明らかにした。22年4~6月期の純利益は前年同期比25%減の5億1400万ドル(約680億円)。新型コロナウイルスの感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策などの影響で設備の稼働率が低下し、減益は19年4~6月期以来となった。売上高は42%増の19億ドルだった。

趙氏は今年上半期に半導体市場は「ダウンサイクル(低迷期)に入った」と分析。「少なくとも来年上半期まで続くだろう」との見通しを示した。具体的には、スマートフォンや家電向けの需要が減退しているとした。

売上高全体の約7割を占める中国市場は、ゼロコロナ政策に伴う行動制限などが当面続く見通し。このため、趙氏は「単一市場からの影響を減らしていく」とし、中国への依存度を下げる方針を示した。

一方、半導体市場でも、自動車や工場向けの需要は堅調に伸びていると強調した。同社は世界シェアが小さいうえ、中国市場は長期的に成長すると判断。25年に生産能力を21年時点の約2倍に増やす計画は、そのまま進めていく方針も示した。

趙氏が取締役を退いたことも発表した。共同CEOの職務に集中するためとしている。同社は新たに、半導体の専門家でかつて副総裁などを務めた呉漢明氏を取締役に選んだ。』