ウクライナ、南部のロシア補給経路「ほぼ全て砲撃可能」

ウクライナ、南部のロシア補給経路「ほぼ全て砲撃可能」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR12C3W0S2A810C2000000/

『【パリ=白石透冴】ウクライナ軍の広報担当者は12日、南部にあるロシア軍の補給経路ほぼ全てを砲撃できる状態にあるとの見解を語った。欧米が提供した射程の長いロケット砲システムの活用などを指しており、発言でロシア軍に心理的な圧力をかける狙いなどがありそうだ。

ロイター通信が伝えた。同担当者は「我が軍は南部で主導権を握っている」と語った。同日新たに南部のロシア軍弾薬庫1カ所を破壊し、11人を殺害したとも発表した。

ウクライナ軍は米国提供の高機動ロケット砲システム「ハイマース」などを使い、南部主要都市ヘルソンを占領するロシア軍の補給経路を相次いで攻撃している。9日には前線から200キロメートル以上離れたクリミア半島のロシア軍航空基地で爆発が起きており、ウクライナ軍がさらに遠距離を砲撃する能力を手に入れたとの推測もある。

ウクライナ政府は12日、国連と赤十字国際委員会に対し、ロシア軍が管理するウクライナ人捕虜収容所を訪問するよう求めた。捕虜が虐待を受けているとみており、第三者による監視が必要と訴えている。7月29日には東部ドネツク州のウクライナ人捕虜収容所で爆発が起き、捕虜約50人が死亡した。同国政府はロシア軍が意図的に捕虜を殺害したとみている。

米CNNは12日、ロシアが制圧した南部マリウポリでウクライナ人捕虜の「裁判」を8月中にも始めようとしていると報じた。』