ペロシ米下院議長、中国の台湾威嚇「新常態許さず」

ペロシ米下院議長、中国の台湾威嚇「新常態許さず」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN110610R10C22A8000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】ペロシ米下院議長は10日の記者会見で、台湾周辺での中国軍による軍事的威嚇について「中国が新常態を築こうとしているのは明らかだ。それを許すわけにいかない」と表明した。2~3日のペロシ氏訪台に反発した中国が台湾島周辺で実施した大規模な軍事演習を今後常態化させ、現状変更を試みることを認めないと警告した。
中国人民解放軍は台湾を取り囲む形で6カ所の空・海域を指定し、実弾を使った大規模な軍事演習を実施した。ペロシ氏の訪台後の4日から7日まで4日間の計画だったが、9日まで続いた。台湾上空をミサイルが通過したほか、中国軍機が台湾海峡の事実上の停戦ライン「中間線」を越えて台湾側に入った。

ペロシ氏は10日、米議会で訪台した議員と臨んだ会見で「我々は台湾(の民主主義など)を称賛し、友好を示し、中国は台湾を孤立させられないと言うために行った」と述べた。
米軍は中国への警戒態勢を当面維持する方針を示す。米海軍の艦船が月内にも台湾海峡を航行する見通しで、国際法に基づく航行の自由を重視する姿勢を明確にする。台湾海峡は多くの商業船舶が通過する海上交通路で、中国による軍事演習で物流が滞らないよう抑止力を維持する狙いがある。

ペロシ氏の訪台に反発した中国は米中両軍幹部の協議を停止するなどの対抗措置を発表し、軍幹部が非常時に連絡する「ホットライン」を停止する可能性にも言及している。米軍の艦船や航空機が台湾海峡に近づけば中国は反発し、偶発的な軍事衝突に発展するおそれもある。』