ウクライナ軍幹部、南部州「年末までに奪還目指す」

ウクライナ軍幹部、南部州「年末までに奪還目指す」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1100Q0R10C22A8000000/

『【パリ=白石透冴】ウクライナ軍のマルチェンコ少将は10日、ロシア軍が占領する南部ヘルソン州について、年末までの奪還を目指すと語った。米軍提供の高機動ロケット砲システム「ハイマース」などを使ってロシア軍の補給を乱しており、作戦を本格化させる意向を示した。

現地メディアの取材に応じたと米CNNが報じた。年末までの奪還が目標かとの問いに「100%そうだ」と答えた。「ヘルソンの住民に伝えたいのは、みなが思うような時間はかからないということだ。すぐに終わるだろう」と説明した。

ロシアは侵攻初期に州都ヘルソンなどを占領し、形式だけの住民投票を計画して併合を狙っている。ウクライナは戦略的にも象徴的にも奪還を重要視し、攻勢を強めている。

ウクライナのクブラコフ・インフラ相は10日、同国産穀物を輸出する新たな貨物船が南部オデッサ州・チョルノモルスク港に到着したとツイッターで発信した。黒海経由の輸出は1日に再開しており、同国政府は世界の穀物価格の安定につながると期待している。ロシアは黒海経由の穀物輸出を妨害していたが、国連とトルコの仲介で7月に輸出再開に同意した。

一方、ロシアが武力併合したウクライナ南部クリミアの空軍基地で9日に起きた大きな爆発で、米ワシントン・ポストは10日、ウクライナ政府高官の話として、同国軍の特殊部隊が攻撃したと報じた。攻撃の方法は明らかになっていない。

前線から200キロメートル以上離れているため、ウクライナ軍が射程の長いロケット砲を手に入れたのかに関心が高まっている。同国軍は攻撃でロシア軍の飛行機9機を破壊したとしている。』