ソフトバンク・グループ、3兆円越えの赤字(3ヶ月で)

ソフトバンク・グループ、3兆円越えの赤字(3ヶ月で)
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/29381236.html

『 ソフトバンク・グループの決算が、同社史上最大の赤字を記録しました。その額は、3兆円越えです。原因は、グループ会社の一つである投資会社のソフトバンク・インベストメントの投資先の株価が、急落して、資産としての株価総額が減ったからです。急落した原因は、主な投資先が中国企業だったからです。

特に、アリババがアメリカ市場から撤退させられる可能性が、とても高いので、ソフトバンクの資産の主な担保になっていたアリババ株の下落が響いています。これは、もともとユルユルだった、アメリカ市場に上場している中国企業の資産公開を、アメリカ企業並に厳正にしようというトランプ大統領時代に決めた法案が設けた猶予期間が、そろそろ切れるので、ガチで中国企業はアメリカ市場から退場させられます。

この背景には、ラッキン・コーヒー(スターバックスのコピー企業)など、デタラメな売上や利益を発表して、アメリカ市場から資金を調達したあげく、派手に倒産する中国企業のケースが増えた事があります。そして、やっかいなのですが、中国共産党は、自国の企業に資産公開を禁じています。つまり、アリババなどが、健全に財務状況を明らかにしようとしても、中国共産党が許さないのです。

それゆえ、このままだと、自動的にアメリカ市場から全ての中国企業が退場になります。つまり、資金調達が難しくなります。中国企業に対する投資や持ち株、株式上場の失敗など、ソフトバンク・インベストメントの関わった投資事業は、ここのところ不調で、この前の期も2兆円の赤字を計上しています。

普通なら倒産している金額ですが、黒字の期も1兆円とか2兆円と、兆円単位の額なので、創業時からの累積では、まだ黒字なんですね。ただし、ここにきて、赤字が急速にたて込んできています。今現在、手持ちのカードで有望なのは、買収したイギリスの会社ARMの売却です。この会社は、モバイル端末向けのCPUでは、シェアの90%を握る設計専門の会社で、企業価値が極めて高い企業です。これを、ソフトバンクは、3.3兆円で買収しているので、うまいタイミングで売れば、かなりの利益が出るはずです。

しかし、ここで、出てくるのが、また中国です。ARMは中国に子会社を持っているのですが、ここのCEOが勝手に私的に会社の財産であるARMの技術の使用許可を認可して、私腹を肥やしている事が判明し、既に背任行為で解雇が決まっています。しかし、中国共産党が無法に庇って、彼は、未だに中国ARM社のCEOに居座り、格安の値段でARM技術を切り売りしています。この問題が、片付かない限り、ARMを売却するのは難しいと言われていて、価値のある企業を所有しながら、手放せないという状態が続いています。

ソフトバンクを財政面で支えたのは、ピヨピヨの時のアリババに、多額の投資をして、多くの株を取得した孫CEOの慧眼だったのですが、同じ中国企業が原因で、今は苦しんでいます。特に、アリババは、江沢民時代に政府とツーカーで、Amazonなどから守ってもらいながら、事業形態を模倣して、IT界の巨人になったのですが、その経緯のせいで、今の習近平政権から睨まれています。たびたび、事業の邪魔をされたり、言いがかりをつけられて、多額の罰金を徴収されています。このままだと、事業が傾くかも知れません。実際、テンセントやアリババの出資者を調べると、直接名前は載っていませんが、江沢民や、その関係者の息のかかったフロントがズラっと揃っています。

面子社会の中国では、国内有数の企業が潰れても、それに自身の利権が絡んでいなければ、別に潰す事に何の躊躇も無いんですね。それで、失業者が何万人出ようとも、自分の懐は傷まないからです。それよりも、政敵の財布になっている企業が没落してくれたほうが、有り難いという思考になるわけです。

という事で、ハッキリ言って、今のソフトバンクの環境は、四面楚歌状態で、復活の目が見当たりません。今回は、資産の減少を赤字として発表したわけで、商売がうまく行っていないわけではないのですが、会社の財務が健全である事は、事業の信用に繋がりますから、間接的には痛い話です。そして、日経平均株価にソフトバンク・グループの占める割合は大きいので、この状態が長期化すると、日本の株価も下降する事になります。』