韓国製戦闘機、26年量産めざす インドネシアと共同開発

韓国製戦闘機、26年量産めざす インドネシアと共同開発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM059MV0V00C22A8000000/

『【ソウル=甲原潤之介】韓国が初めて開発する新型戦闘機が完成に近づいてきた。7月に試作機による試験飛行を成功させた。インドネシアとの共同開発で2026年の量産開始をめざす。世界の安全保障環境が厳しさを増すなか、米欧と中ロが主導する軍用機市場に一石を投じる可能性がある。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7月28日、韓国を訪れたインドネシアのジョコ大統領との会談で試験飛行の成功を祝った。共同発表で「戦闘機開発が最後まで順調に進むよう、両国が引き続き協力する」と確認した。

戦闘機の名称は「KF21」。韓国語で若鷹を意味する「ポラメ」の愛称で呼ばれる。各国が主力機として使う第4世代と呼ばれる戦闘機と、近年導入が進む最新鋭の第5世代の間の「4.5世代」に分類される。航空機メーカーの韓国航空宇宙産業(KAI)が製作を担当する。

金大中政権時代の01年に国産戦闘機の構想が浮上し、16年に開発が始まった。韓国紙によると空軍は32年までに120機を導入する計画だという。開発費の総額は8兆8000億ウォン(約8800億円)と見積もられている。

第4世代以降の戦闘機を独自開発する国は米国、ロシア、中国、フランスなど軍事大国に限られる。多くの国は米欧や中ロから買うしかない。日本は運用する3機種のうち「F2」を米国と共同開発したが、残る「F15」と「F35」は米国製を購入している。

レーダーから探知されにくいステルス性能を持つF35などの第5世代戦闘機は高機能だが価格が高い。韓国政府は安価に戦闘機をそろえたい新興国の需要を見込み、ポラメの輸出に力を注ぐとみられる。

インドネシアとの協力体制には課題が残る。共同開発ではインドネシアが開発費の20%を負担する契約だが、予算不足を理由に分担金の一部を滞納しているという。韓国大統領府関係者は「インドネシア側の協力の意志は強く、近く解決すると期待している」と話す。』