与那国町漁協、漁自粛の要請解除 中国演習に不安の声も

与那国町漁協、漁自粛の要請解除 中国演習に不安の声も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC080S10Y2A800C2000000/

『沖縄県の与那国町漁業協同組合は8日午前11時、所属船舶に対する操業自粛の呼びかけを解除した。中国が発射した弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことを受け、5~8日に自粛を求めていた。台湾周辺での中国軍の大規模演習が7日に設定されていた終了予定日を迎えたため解除を決めた。外国船の監視も9日に再開する。

嵩西茂則組合長は「演習が終わったからといって安全に保障があるわけではないが、通常に戻ったということだ」と説明した。今後も中国軍が演習する可能性に触れ「演習区域を与那国島からより近い海域に設定する恐れもある。余計な心配を新たにしなければならなくなった」と懸念を示す。

漁港前の商店には普段通り買い物客がみられた(8日、沖縄県与那国町)

与那国島の南、約60キロメートル付近で漁をすることが多いという漁師の玉城正太郎さん(57)は「ミサイル落下地点に近くて心配していたが、(演習の終了予定日が過ぎて)一安心だ」と語る。山口県から帰省した大学生の金城勇気さん(22)は「今回の演習自体に大きな懸念はなかったが、ニュースで地元の話が出ると少し心配になる」と話した。

食品や生活用品の販売店の店頭に立つ大朝央子さん(33)は「週2回、石垣島から生鮮品などを運ぶ船の入港日が演習期間と重なった。お盆前で仕入れを増やす時期でもあったので気がかりだったが、何事もなくてよかった」とほっとした様子。一方で「演習はまたやるかもしれないので不安に思う」とも語った。』