ウクライナ産穀物輸送、4隻が新たに出港 正常化急ぐ

ウクライナ産穀物輸送、4隻が新たに出港 正常化急ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0736Q0X00C22A8000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ウクライナ産の穀物輸出を巡り、穀物などを積んだ貨物船4隻が7日、新たにウクライナ南部黒海沿岸の港を出港した。6日には集荷のための空のバルバドス船籍の貨物船がロシアの侵攻開始以来初めてウクライナに到着した。ウクライナ側は1日に始まった穀物輸出の正常化を加速させる方針だ。

ロイター通信によると7日に出港した貨物船にはトウモロコシなど17万トン近くが積まれているという。穀物船の運航はウクライナとロシアがトルコ、国連による仲介で結んだ合意に基づくもので、黒海の出入り口にあたるトルコ・イスタンブールで4者の合同検査を受ける。1日に最初の貨物船が出港し、5日にも3隻の貨物船がウクライナの港から出港していた。

ウクライナのクブラコフ・インフラ相はフェイスブックへの投稿で「我々はより多くの船舶を受け入れるためにあらゆる手段を講じている」と強調した。2週間以内に少なくとも1日当たり3~5隻の船舶を受け入れると表明。「毎月300万トンの農産物の出荷を目指す」とし、穀物輸出を拡大する姿勢を強調した。

一方、ウクライナ軍参謀本部は7日、同国南部や東部でロシア軍による空爆などが続いたと明らかにした。ロシア軍は実効支配している南部ヘルソン州やザポロジエ州などへ戦力を集中させているとみられる。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領は7日夜のビデオ演説で、ロシアが完全制圧したルガンスク州と、隣接するドネツク州を指す東部ドンバス地方も「状況は依然として非常に厳しい」との認識を示した。

ゼレンスキー氏はロシアがウクライナ南部で併合を念頭に住民投票を計画していることについても言及。「ロシアが偽りの住民投票の道を進めば、ウクライナや自由世界との交渉の可能性を自ら閉ざすことになる」と批判した。「占領者に協力する者は責任を問われることになる。我々は何一つ譲らない」と述べ、併合の動きをけん制した。

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