中国をけん制、日米激戦から80年迎える記念式典に出席へ

中国をけん制、日米激戦から80年迎える記念式典に出席へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM04BHR0U2A800C2000000/

『【シドニー=松本史】米国のシャーマン国務副長官は6日、キャロライン・ケネディ駐オーストラリア大使と共にソロモン諸島を訪問する。8日まで滞在し同国のソガバレ首相らと会談する。米国は、4月に中国と安全保障協定を締結したソロモンに高官を派遣し、中国をけん制する。

シャーマン氏は5日、ソロモンに先立ち訪問したサモアで記者会見し「太平洋の兄弟姉妹の話に耳を傾け学ぶためにサモア、そしてこの地域にいる」と島しょ国との連携強化に意欲をみせた。また米国と島しょ国は「歴史や価値観、共通の優先事項によって結ばれた一つの『パシフィックファミリー』だ」とも述べ結束を強調した。同氏はサモアの後、トンガを経てソロモンに向かう。

ソロモンのガダルカナル島は、太平洋戦争で日米が激しく争ったことで知られる。今年は激戦から80年を迎え7日に記念式典が開催予定だ。シャーマン氏はケネディ氏と式典に出席するほか、同日にソガバレ氏を含む政府高官らと会談する。

ソロモンは2019年、それまで外交関係を持っていた台湾と断交し、中国と国交を樹立した。その後21年末に中国から警察関係者の受け入れを決めるなど中国寄りの姿勢を強めてきた。

中国のこうした動きを受けてバイデン米政権は地域への関与を深めている。ブリンケン米国務長官は22年2月、ソロモンに大使館を設置する方針を表明した。ソロモンと中国の安保協定締結直後の4月下旬には、米国家安全保障会議(NSC)のカート・キャンベル・インド太平洋調整官がソロモンを訪問し、両国の間で戦略対話を立ち上げることを決めた。

シャーマン氏はソロモンの後、豪州とニュージーランド(NZ)も訪問する。豪州ではウォン豪外相らと島しょ国も含めた地域における米豪の協力関係について議論する。アーダーン首相と会うNZでは、2国間関係の強化や気候変動問題なども議題となる見通しだ。』