イスラエル軍、ガザ空爆 90人超死傷、衝突激化懸念

イスラエル軍、ガザ空爆 90人超死傷、衝突激化懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB063JE0W2A800C2000000/

『【カイロ=共同】イスラエル軍は5~6日、パレスチナ自治区ガザで過激派「イスラム聖戦」を標的に空爆を行った。ガザ保健当局によると、5歳女児を含む12人が死亡し84人が負傷。イスラム聖戦は司令官が死亡した報復として、ガザからイスラエルに向けてロケット弾を多数発射した。イスラエル軍は対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜するなどした。

イスラエルメディアによると、ガザ境界近くでロケット弾が爆発、イスラエル人2人が軽傷を負った。昨年5月にはガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘が起き、ガザでは空爆で約250人が死亡。今回も衝突激化や市民の犠牲が懸念される。

イスラエル軍が今月1日、占領するヨルダン川西岸北部ジェニンでイスラム聖戦の幹部を拘束し、緊張が高まっていた。

現地映像には、空爆で建物が一部崩れて煙が上がり、負傷者が搬送される様子が写っている。空爆は5日夜も行われ、暗闇の中で炎が上がった。

イスラエルメディアによると、イスラム聖戦は6日までに約180発のロケット弾を発射した。ハマスの報道官は、イスラエルが代償を払うことになると述べた。ハマスはイスラム聖戦の反撃に加わっていないもよう。

イスラエルのラピド首相は「ガザのテロ組織がイスラエル市民を脅すことは許さない」との声明を出した。イスラエル軍は6日、ヨルダン川西岸でイスラム聖戦のメンバー19人を拘束。事態沈静化のためエジプトが仲介に乗り出した。

イスラム聖戦はハマスより小規模で過激なイスラム組織。イランに近いとされ、ハマスとの協力を強めているという。昨年5月の大規模戦闘ではイスラエル、ハマス双方にパイプを持つエジプトが仲介を主導して停戦が発効したが、ガザの復興は進んでいない。』