米中関係、深刻な危機も 軍事衝突「双方望まず」―米専門家

米中関係、深刻な危機も 軍事衝突「双方望まず」―米専門家
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080300698&g=int

『【ワシントン時事】2日のペロシ米下院議長の電撃的な台湾訪問を受け、米中対立の激化は避けられない情勢となった。中国による軍事的挑発への懸念が強まる中、今回の訪台が米中の軍事衝突に発展する可能性はあるのか。米専門家3人に話を聞いた。

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 米シンクタンク「ランド研究所」のティモシー・ヒース防衛リサーチャーは「米中関係は深刻な危機に陥る可能性がある」と指摘。「中国が台湾付近での軍事演習や挑発的な軍用機の飛行などを行う」と予想した。ただ、「中国も米中関係の安定を望んでいる。ペロシ氏の乗る航空機を撃墜したり、何らかの戦争を起こしたりすることはないだろう」との見方を示した。

 米ジャーマン・マーシャル財団のディレクター、ボニー・グレイザー氏は「今回の訪台は、一触即発の状況を軍事衝突の危機にエスカレートさせる一種の火花となり得る」と警戒。「中国の指導者は対米戦争を避けたいだろう。それでも、ペロシ氏の航空機を脅かしたり、台湾上空を軍用機が飛行したりするなどの挑発に出るかもしれない」と予測した。
 米マサチューセッツ工科大(MIT)のテイラー・フラベル教授は「中国が具体的に何をするかは予測できない」と強調。「中国の経済状況や(今秋に控える)共産党大会を考慮すると、中国は現時点で大きな危機を望んでいるわけではない。しかし、台湾に関する『譲れない一線』をこれ以上損なわれることも望んでいないだろう」と述べた。 』