ロシア「米国は紛争に直接関与」 ウクライナ支援と批判

ロシア「米国は紛争に直接関与」 ウクライナ支援と批判
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0388M0T00C22A8000000/

『【ロンドン=篠崎健太】ロシア国防省は3日までに、ウクライナ情勢を巡り「米国が紛争に直接関与している」との見方を示した。ウクライナ軍が米国から供与を受けたロケット砲を使い、米政府が提供した情報が攻撃に活用されていると主張した。ロシアは米国が「代理戦争」を行っていると指摘していたが、より強い表現でバイデン米政権の関与を批判した。

ウクライナは米国から高機動ロケット砲システム「ハイマース」の供与を受け、ロシア軍との戦闘に活用している。ウクライナ軍高官は2日付の英紙デーリー・テレグラフとのインタビューで「非常に優れた衛星画像を得ている」などと語り、ミサイル発射にあたり米英の情報当局の支援を受けていると明らかにした。

ロシア国防省は2日の声明でこの記事を取り上げ「ホワイトハウスや米国防総省の説明と異なり、米政府がウクライナでの紛争に直接関与していることを示す明確な証拠だ」と主張した。ハイマースでのロシア側への攻撃について「バイデン政権に直接の責任がある」と強調した。

ウクライナ軍高官が米英から「情報から装備までほぼすべての提供を受けている」とも指摘した。「あらゆる種類のリアルタイム情報を分単位で得ている」といい、両国の支援が侵攻するロシアへの抵抗に貢献していると説明した。

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吉田徹
同志社大学政策学部 教授
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ひとこと解説ウクライナ侵攻以前からアメリカが軍事訓練をウクライナ軍に施していたことは周知の事実だ。
注目すべきはクラステフ=ホームズが『模倣の罠』( https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/04/005430.html )で解析したように、海外での介入や民族自決の原則など、ロシアは過去のアメリカの言動を逆手にとって国際世論にアピールしていることにある。言い換えればロシアの正当化の論理はアメリカによる正当化の論理でもあり、その狭間にある我々はそうした論理を基準に判断しようとすると「ビュリダンのロバ」(当距離故に判断できないこと)のジレンマに陥る。これを避けるにはやはり力による現状変更は許されないという国際社会のコンセンサスに立ち戻ることだろう。
2022年8月3日 21:59』