ドイツ首相、ガスタービン「支障ない」 ロシアに反論

ドイツ首相、ガスタービン「支障ない」 ロシアに反論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR039XB0T00C22A8000000/

『【ベルリン=南毅郎】ロシア国営ガスプロムによる天然ガスの供給削減を巡り、ドイツのショルツ首相は3日、ロシア側が理由に挙げるガスタービンの問題はないとの認識を示した。「ロシアへの輸送に支障はない」と明言し、修繕作業の遅れを理由にガス供給を絞ってきたロシア側の主張に反論した。

西部ミュールハイムにある独重電大手シーメンス・エナジーの施設を訪問した。ショルツ氏は記者会見で「技術的な理由は事実として理解できない」と指摘した。

ガスプロムは6月中旬以降、ドイツとつなぐ主要パイプライン「ノルドストリーム」のガス供給量を段階的に削減。カナダに修理に出していたタービンの返却が遅れたことを理由に挙げていた。7月下旬からは供給量を従来計画比で8割減にまで引き下げており、別のタービンで点検が必要になったと主張している。

一方、ドイツのシュレーダー元首相は独メディアとのインタビューで、ロシアはウクライナとの戦争で「交渉による解決を望んでいる」との見解を示した。ウクライナからの穀物輸出の再開合意を踏まえ「少しずつ停戦に向けて発展させられるだろう」と述べた。プーチン大統領と先週、モスクワで会談したことも明らかにした。

シュレーダー氏はプーチン氏と親しく、ウクライナ侵攻後もロシアのエネルギー企業幹部を務めたことで国内外で批判が高まっている。ロシア産ガスの供給不安については、新たなパイプライン「ノルドストリーム2」を稼働するよう持論を述べた。同パイプラインは完成済みだが、ドイツ政府が凍結を決めている。』