EU加盟、条件厳しく トルコは交渉17年続く

EU加盟、条件厳しく トルコは交渉17年続く
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『欧州連合(EU)への加盟を目指す国々は多いものの、加盟条件は厳しい。実現するケースはそう多くないのが実情だ。「最若手」のメンバーはクロアチアで、加盟したのは2013年と10年近く前にまで遡る。

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EUは6月にウクライナを「加盟候補国」に認定したが、加盟実現にはまだ相当な時間がかかることが予測される。今後は交渉開始条件を満たしているか、全加盟国の合意を得ることが必要だ。

さらに交渉の開始以降は、法や自由、環境、金融サービス、人の移動など35分野でEU基準に合わせる改革が必要となる。

これらの改革のメドが立った後、全加盟国が加盟条約に署名・批准することでようやく加盟が実現する。申請から加盟までは10年前後かかるのが一般的だ。

加盟手続きがより長期に及ぶことも珍しくない。北マケドニアとアルバニアはそれぞれ2004年、09年に加盟を申請し、20年にようやく加盟交渉の開始が決まった。トルコも1987年に申請した後、2005年に交渉が開始したが、交渉が完了している分野はまだわずかだ。

ウクライナも加盟に向けたハードルは多い。最大の障害の一つは、ウクライナでなお深刻な公職者の汚職だ。ショルツ独首相が6月、「民主主義や法の支配」などでウクライナ側に課題があると指摘するなど、欧州各国では厳しい目が向けられている。

東欧などの国々の新規加盟を認めれば難民や移民が欧州の西側に押し寄せるリスクがあるとして、加盟済みの国々の中にはEU拡大に慎重な国も少なくない。フランスも慎重な国の一つだ。マクロン大統領は5月、EUより簡素な手続きで加盟できるなど、より緩やかな組織「欧州政治共同体」の設立を提唱した。』