米元高官「中国対峙に備え空母を」 ペロシ氏訪台を想定

米元高官「中国対峙に備え空母を」 ペロシ氏訪台を想定
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『【ワシントン=坂口幸裕】ラトクリフ元米国家情報長官は31日、ペロシ米下院議長が台湾を訪問する場合「米国防総省は中国がペロシ氏らの議会代表団と対峙すると脅してきた場合に備え、空母か戦闘機を動かす必要がある」と述べた。米フォックスニュースのインタビューで答えた。

ラトクリフ氏はトランプ前政権で2020年5月から21年1月まで米情報機関トップの国家情報長官を務めた。バイデン政権によるペロシ氏の訪台計画への対応については「失態だ」と批判した。バイデン大統領が訪台案を支持しなかった結果、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が「米国の弱み」につけ込んで強硬姿勢に出ていると指摘した。

バイデン氏は7月20日、ペロシ氏の訪台について「米軍はいい考えだと思っていない」と述べた。ラトクリフ氏は「バイデン氏はペロシ氏が台湾に行く権利を支持しなかったことは明らかだ」と強調した。

ペロシ氏は31日、アジア歴訪を正式発表した。日本、韓国、シンガポール、マレーシアでハイレベル会合を開くとツイッターで明かした。焦点の台湾訪問については言及していない。

ラトクリフ氏は「米情報機関は中国が政治的に台湾を統一できなければ、軍事的にそうすると以前から把握している」と言明した。「習氏が今後1年半以内に台湾で動きに出る計画について話していることが、情報機関の報告やインド太平洋の同盟国の情報からわかっている」と語った。

ラトクリフ氏はバイデン政権の対中国政策が弱腰だと非難し「(習氏の)計画がバイデン氏の大統領任期中であることは決して偶然でない」と訴えた。

21年8月のアフガニスタンからの米軍撤収を巡る混乱やロシアによるウクライナ侵攻に加え、緊迫する台湾情勢を挙げ「バイデン氏の外交政策がいかに失敗だったかを物語っている」と断じた。

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