米、中国軍行動「兆候ない」 下院議長の台湾訪問計画で

米、中国軍行動「兆候ない」 下院議長の台湾訪問計画で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29EM50Z20C22A7000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は29日の記者会見で、ペロシ米下院議長の台湾訪問計画を受けた中国の軍事行動について「兆候はない」と述べた。中国はペロシ氏の訪台に強く反対しており、米政府は中国軍が台湾周辺で軍事威嚇を強める可能性があると懸念する。

米英メディアによると、ペロシ氏は8月上旬の台湾訪問を調整中だ。29日にもアジア歴訪に出発し、日本、韓国、マレーシア、シンガポールを訪れ、台湾は仮の訪問先としている。

ペロシ氏は29日の記者会見で、台湾訪問について「安全上の問題なので話さない」と言及を避けた。「バイデン米大統領は就任直後にアジア太平洋地域を重視すると言った。米議会がその取り組みの一環になるのを望んでいる」と強調した。「行くことになれば、各国と話すのを楽しみにしている」と語った。

現職の米下院議長の訪台が実現すれば1997年以来。下院議長は副大統領に次ぐ大統領継承順位2位の要職で、米国の台湾への強い支持が明確になる。中国は米国に強硬に反対する意向を伝えている。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は28日、バイデン氏との電話協議で「火遊びは必ず身を焦がす。米国はこの点をよく認識してほしい」と強い表現を使って警告した。ペロシ氏の訪台案が念頭にあったとみられる。』