インテルの4~6月、最終赤字に パソコン向け苦戦

インテルの4~6月、最終赤字に パソコン向け苦戦
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『【シリコンバレー=奥平和行】米インテルが28日発表した2022年4~6月期決算は、売上高が前年同期比22%減の153億2100万ドル(約2兆580億円)、最終損益が4億5400万ドルの赤字(前年同期は50億6100万ドルの黒字)だった。パソコン向け半導体などが苦戦し、17年10~12月期以来の最終赤字となった。

実質1株利益は0.29ドル(前年同期は1.36ドル)だった。売上高、1株利益ともに市場予想に届かず、28日の米株式市場の時間外取引でインテルの株価は一時、同日終値より10%超下落した。

7~9月期の売上高や1株利益の予想も市場予想を下回った。22年12月期の売上高予想は760億ドルから650億~680億ドルに引き下げた。同日の決算説明会でパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は「4~6月期の業績は当社や株主のために設定した基準を下回った。経済活動の急減速が最大の要因だが、当社の課題も反映している」と指摘した。

同社は米議会などに、半導体分野で527億ドルの補助金を投じる法案を可決するように働きかけてきた。このほど成立する見通しになったことについて、ゲルシンガーCEOは「感激している」と述べた。デビッド・ジンスナー最高財務責任者(CFO)は「効果を判断するのは時期尚早だが、23年に資金を受け取ることになると思う」と説明した。

4~6月期の部門別の売上高はパソコン向け半導体を主体とする「クライアントコンピューティング」が前年同期比25%減の76億6500万ドルだった。パソコン市場は新型コロナウイルスの流行に伴い需要が急増した反動などで苦戦している。ゲルシンガーCEOは22年の世界のパソコン市場について「前年比10%減になる」との見通しを示した。

サーバー向けなどを含む「データセンター・AI(人工知能)」の売上高も16%減の46億4900万ドルと振るわなかった。両部門でインフレや金利上昇の影響を受けたほか、パソコンメーカーなどによる在庫調整の規模が想定を上回り、新型コロナの流行に伴う中国における供給網の混乱が影を落とした。

説明会では経営環境が厳しくなっていることを受け、経費削減に取り組む考えを示した。具体的には採用を抑制するほか、設備投資を減額する方針だ。従来は22年通年で270億ドルを見込んでいたが、230億ドルにするとしている。ジンスナーCFOは一連の取り組みにより「4~6月期と7~9月期が財務的には底になる」と述べた。

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