共産国の戦争が敗戦で終わる理由

共産国の戦争が敗戦で終わる理由 : 机上空間
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『まぁ、中国にしても、ロシアにしても、どんな戦果に終わっても、勝ったと言い張っているので、共産国の敗戦というと、疑義を挟む方もいるかと思いますが、客観的に見れば、どちらも圧倒的に実力差がある時以外では、外征で勝った事が無い国です。例外として、ロシアが帝国でカール大帝の治世の時は、強かったのですが、それ以外ではボロ負けですね。

その代わり、広大な領土と多い国民が、守りでの鉄壁を証明しています。機動性と武力に優れた敵軍が、領土の最深まで到達しても、結局のところ攻めきる事ができず、攻めてきた軍は壊滅的な打撃を受けて撤退しています。これは、歴史の示す通り。ロシアも、ロシア帝国の頃は、混乱するヨーロッパを横目にして、国が冨み、文化が絢爛に花開いている時期もあったのですが、共産国になってからは、負け戦が増えています。

その理由ですが、戦争など合理性と戦略・戦術が勝利に必要なゲームに、政治が介入して、戦果を誇ったり、対外的な宣伝を行ったり、交渉の道具に使おうとしたりする為です。どこの共産主義国家も、事実よりも、どう見えるかと言う事に心を砕きます。なので、戦術的に重要な事より、政治宣伝に使える戦果を要求します。それが、純粋な勝敗を決めるゲームに不純物を持ち込む事になります。

例えば、今回のウクライナ侵攻でも、最新鋭のロシア兵器と性能を紹介するのにロシアのメディアが、現地で取材して、誇るように放映した後、場所を正確に特定されて、集中攻撃を受けて、せっかくの最新兵器が使う前に破壊されるというコントのような事が起きています。戦争の進行とは別に、政治宣伝の立場で、別の国家の組織が動いているので、このような事が起きます。

戦争屋に全幅の信頼を寄せて、任せていれば、ここまで酷くならなかったのでしょうが、国内・国外への政治宣伝の為に、見栄えの良い戦果を必要とする為、作戦行動に政治が介入してくると、その戦争は負けパターンに入ったも同じです。ただし、ロシアの軍隊の場合、帝国時代からの伝統が抜けておらず、上意下達の硬直した組織なので、撃退されると承知の上で、何回も突撃を繰り返すみたいな事を、今でも、やっています。この作戦を継続する為に、突撃した後で逃げる味方を後方から威嚇して、引き返せないように射撃する部隊もあったくらいですからね。アメリカの現場の指揮官に大きく権限を移譲して、その場の判断に任せる方式とは、真逆で時代遅れと言えます。つまり、ロシア軍の組織自体にも、大きな問題がありました。

まぁ、こういうトンチンカンは、日本も同じで、かつてPKO活動で、日本の自衛隊が紛争国の治安維持の為に海外に派遣された時に、「あのジープの機関銃には、弾が入ってません」と、武装したゲリラが徘徊する地域で任務に当たる自衛官の命を危機に陥れる報道を平気してしていました。どのみち、弾が入っていても、当時の法律では先に発砲できないので、敢えて実弾を装填しないで、見せる為に携行していたのでしょうが、日本のマスコミが、その命綱を切った形です。これ、死人が出たら、派遣した政府のせいですか? 勝敗を決めるゲームに、それ以外の価値を持ち込むと、いかに愚かな事が起きるかという好例です。もし、ここで「報道の自由」とか言い出すバカがいたら、本気でオツムの心配をしたほうが良いです。

つまり、共産国の軍が、規模がデカくても、強力な兵器を所有していても、外征で負けるのは、不純物が余りにも戦争というゲームに入り込むからです。』