Microsoftの4〜6月、増益率2%どまり 強いドル響く

Microsoftの4〜6月、増益率2%どまり 強いドル響く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN26EBE0W2A720C2000000/

『【シリコンバレー=佐藤浩実】米マイクロソフトが26日発表した2022年4~6月期決算は売上高が前年同期比12%増の518億6500万ドル(約7兆900億円)、純利益は同2%増の167億4000万ドルだった。いずれも市場予想を下回った。企業向けクラウドサービスの採用は堅調だったものの、ドル高が収益を押し下げた。

売上高は四半期ベースで過去最高を更新した。ただ市場予想(523億ドル)には届かず、会社予想の下限も下回った。純利益の伸び率は20年7~9月期以降で最も低い水準にとどまった。

業績に大きな影響を与えたのが「強すぎるドル」だ。マイクロソフトは米国外の売上高が約5割を占めており、円やユーロ建ての取引をドルに換算した価値が目減りした。例えば、投資家の関心が高いクラウド基盤「Azure(アジュール)」の増収率は前年同期比40%にとどまったが、為替影響がなければ46%のプラスだったという。

企業向けの業務ソフトをまとめた「Office365」は15%の増収だった。顧客情報管理(CRM)なども含めたクラウドサービス全体の売り上げは28%増の250億ドルで、19年以降で初めて伸び率が3割を下回った。

為替以外ではパソコン(PC)需要の減速が響き、PCメーカー向けの「ウィンドウズ」の販売額が2%減った。企業が広告投資を見直しているため、ビジネスSNS「リンクトイン」などの広告事業も伸び悩んだ。人員整理に伴い、4~6月期は従業員の退職関連費用として1億1300万ドルを引き当てた。

7月中旬から本格化した米企業決算ではコロナ禍で急拡大したサービスの停滞が目立ち、世界経済の減速見通しも広がっている。マイクロソフトは為替の逆風が大きいものの、エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は「需要は強く、シェアも獲得している」と指摘した。企業向けビジネスが主体で複数年の契約も多いため、個人向けサービスのような解約は目立っていない。

協業アプリの「Teams(チームズ)」やセキュリティー関連ではシェアの拡大も進んだ。説明会でフッド氏はクラウドの契約状況について「期待を上回っている」と話し、23年6月期は通期で「売上高、営業利益ともに2桁の成長が続く」と強調した。強気の見通しを受けて、軟調だった株価は米市場の時間外取引で約5%急伸した。

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