ロシア、極東で軍事演習実施へ 軍事力保有を誇示

ロシア、極東で軍事演習実施へ 軍事力保有を誇示
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR26E420W2A720C2000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ロシア国防省は26日、8月30日から9月5日まで同国東部で戦略的軍事演習を行うと明らかにした。ウクライナ侵攻で兵力の損失を欧米から指摘されるなか、戦地から離れたロシア極東で演習を実施して広大な領土を防衛する通常の軍事力を有していると国内外に誇示する狙いがあるとみられる。

侵攻によるロシア側の損失をめぐっては、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が20日、侵攻したロシア軍の死者数が1万5000人程度、負傷者数は4万5000人程度に達しているとの分析を示している。英秘密情報部(MI6)のムーア長官も21日に「今後数週間でロシアは人員と物資の確保がますます困難になる」と指摘していた。

ロシア国防省は声明で「(ウクライナでの)特別軍事作戦に参加しているのはロシア軍の一部にすぎず、その数は最高司令官が定めた任務をすべて遂行するのに十分だ」と強調。ウクライナへの侵攻は訓練を実施する能力には影響しないとの認識を示した。

ロシア軍はウクライナ南部や東部などで攻撃を続けている。ウクライナメディアによると、南部オデッサ州では26日、ロシア軍機が黒海沿岸の町をミサイルで攻撃した。ウクライナ軍参謀本部は同日、東部ドネツク州クラマトルスク方面でもロシア軍が空爆を含む攻撃を試みたが、失敗したと発表した。
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小泉悠
東京大学先端科学技術研究センター 専任講師
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ひとこと解説

ロシア軍は毎年秋に各軍管区持ち回りで大演習を行います。今年は極東の東部軍管区の順番なので「ヴォストーク(東方)2022」という名称になるはずです。ちなみに演習実施地域には北方領土の択捉島と国後島が含まれるとされています。
ただ、前回の「ヴォストーク2018」が30万人近い兵力を動員した過去最大級の巨大演習だったのに対し、今年は兵力の大部分をウクライナに投入していますから、果たしてどうなるか。
もう一つの注目点は中国が付き合うかどうか(「ヴォストーク2018」には参加)。国防省発表では「一連の諸外国が参加」とされているだけなので、まだ参加国は調整中なのでしょう。
2022年7月27日 10:49 (2022年7月27日 11:01更新) 』