ロシア、宇宙ステーション離脱 24年の運用期限延長せず

ロシア、宇宙ステーション離脱 24年の運用期限延長せず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB26D2Z0W2A720C2000000/

『ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ新社長は26日、2024年で国際宇宙ステーション(ISS)の計画から離脱することを決めたと述べた。ロシア主要メディアが伝えた。

ボリソフ氏は同日、モスクワでプーチン大統領と会談し、離脱の決定を報告。地球の軌道を周回するロシア独自のステーション建設が当面の最優先課題になると述べた。

日米欧ロなどが協力して進めてきたISSの運用期限は24年までとされ、延長されるか否かが焦点だった。

2月のロシアによるウクライナ侵攻で米ロの対立が深まり、延長の交渉は事実上中断。ロゴジン前社長は、対ロ制裁の解除が交渉再開の条件だと述べていた。(共同)
多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

鈴木一人のアバター
鈴木一人
東京大学 公共政策大学院 教授
コメントメニュー

分析・考察

もともと宇宙ステーションは2020年が設計寿命とされており、それを2024年まで延長しているのが現状。それをアメリカはさらに2030年まで延長するという議論をしている。アメリカではあたかも2030年が規定事項のようになっており、ロシアが2024年で離脱することに批判が集まっているが、むしろ老朽化したISSを継続して使えと主張しているのは、テキサス州の連邦議員などで、彼らはヒューストンをはじめとする宇宙産業への公共事業を継続したいという利害から2030年を主張している。ISSの参加国もまだ2030年に正式に同意しているわけではなく、ロシアが離脱することはそれほど驚きではない。
2022年7月27日 2:26 』