ウクライナ、外債支払いの2年延期要請 債権国は支持

ウクライナ、外債支払いの2年延期要請 債権国は支持
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR20E8A0Q2A720C2000000/

『【ロンドン=篠崎健太】ウクライナ政府は20日、外貨建て国債の元利金支払いの2年延期を債権者に要請すると発表した。ロシアの侵攻を受けて財政状況や経済が悪化するなか、外貨を保全して国防費への支出を優先する施策として協力を求める。日米欧などの債権国グループは、支払いを繰り延べるウクライナの債務再編案に支持を表明した。

ウクライナ財務省によると、外貨建て国債はドルとユーロで総額228億ドル(約3兆1500億円)の残高がある。それらの利払いと償還の期日をそれぞれ2年繰り延べる条件変更を求め、投資家と交渉に乗り出した。

既に米ブラックロックや英フィデリティ・インターナショナルなど債券を保有する主要な機関投資家から、事前の協議で債務再編計画について支持を得たという。

日本や米国、フランスなどを含む債権国グループは同日、債務繰り延べの要請をめぐり「ロシアの不当で違法な侵略戦争に対抗するウクライナへの連帯と支持を表明する」と賛同の声明を出した。条件変更は「ウクライナの政府と人々への支援になる」と指摘し、ウクライナ国債を保有する投資家に受け入れを促した。

ウクライナのマルチェンコ財務相は「投資家からは多くの励ましの言葉とともに、(国庫の)流動性を確保するための建設的なアイデアも受けている」とのコメントを出した。「戦争に勝利した後は最短で国際金融市場へのアクセスを回復できるようにすることが重要だ」とも付け加え、戦後の再建資金の調達手段としても市場を重視していると強調した。』