台湾・鴻海、中国半導体大手の紫光集団に2000億円出資へ

台湾・鴻海、中国半導体大手の紫光集団に2000億円出資へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM134AH0T10C22A7000000/

『【台北=中村裕】台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、中国半導体大手で経営再建中の紫光集団に98億元(約2000億円)の出資をする計画を進めていることが、13日分かった。複数の台湾メディアが同日伝えた。海外への大型投資には今後、台湾当局の審査が必要となる。出資が実現すれば、半導体事業への本格参入を狙う鴻海に弾みとなりそうだ。

買収を繰り返して経営破綻した紫光集団は昨年7月から、裁判所主導で再建手続きに入った。11日に新たな経営体制を発表したばかりで、複数の投資ファンドなどが立ち上げた北京智広芯控股(智広芯)が事業継承先となった。同社が紫光集団に全額出資をする形をとっている。

鴻海の計画では、中国の上海市場に上場し、サーバーやパソコンなどの生産を手掛ける主要子会社の富士康工業互聯網(FII)を通じ、智広芯などに出資をするとみられる。

FIIは13日、「当社は中国本土に上場する独立した企業だ。現地で資金調達をし、将来の発展に寄与する技術や対象を発掘するために、プライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンドにも投資する」とのコメントを発表した。具体的な出資計画については言及しなかった。

鴻海は、米アップルのスマートフォン「iPhone」の受託生産が事業の柱で、収益力の低下が近年の課題になっている。既存ビジネスからの脱却として強化を掲げるのが、参入したばかりの電気自動車(EV)事業と半導体事業。特に昨夏には、台湾半導体大手の旺宏電子(マクロニクス)の工場を100億円強で買収するなど、積極策を打ち出し始めている。

ただ、事業規模はまだ小さい。鴻海の2021年の売上高は約27兆5000億円。そのうち半導体事業の売上高は約3000億円にとどまる。』