米高官「イランがロシアに無人機供与も」 7月訓練か

米高官「イランがロシアに無人機供与も」 7月訓練か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN120LV0S2A710C2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日の記者会見で、「イラン政府がロシアに武器搭載可能なものを含む最大数百機の無人機を提供する準備をしているとの情報がある」と語った。イランはロシア軍を訓練する準備をしており、「早ければ7月前半に開始される」と説明した。

2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻してから4カ月超が経過し、戦闘は長期化するとの見方が強まっている。サリバン氏は「ロシアがイランのような国に、攻撃に使う能力(の協力)を求めている一例だ」と語った。戦況がロシアの想定通りに進んでいないことが背景にあるとの見方も示した。

サリバン氏はバイデン氏が13~16日にイスラエルやパレスチナ、サウジアラビアを歴訪するのに先だって記者会見した。サウジでは「バイデン政権の中東戦略を発表する予定だ」と説明。イランの脅威に対する安全保障上の協力も議題になると語った。

バイデン氏はサウジを訪れた際、アラブ諸国で構成する湾岸協力会議(GCC)首脳会議に出席する。サリバン氏は「バイデン氏はあらゆる手段を使って適切なエネルギー供給を実現し、米国の労働者世帯のためにガソリン価格を下げるつもりだ」と述べ、産油国に増産を求める意向を示した。

サウジではサルマン国王、ムハンマド皇太子に会う見通しだ。バイデン政権は2021年2月、18年にトルコで起きたサウジの著名ジャーナリスト殺害事件にムハンマド氏が関与したと結論づけた。これをきっかけに両国関係は冷え込んだ。サリバン氏はサウジ訪問の狙いについて「関係を再構築させることだ」と訴えた。

バイデン氏は10日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、13日から中東を歴訪する意義を説明した。ロシアによるウクライナ侵攻に伴う原油高などの影響を軽減するため「中東の資源は不可欠だ」と指摘。サウジ訪問に「反対する人が多いことは承知している」と認めつつ「影響力を持つ国と直接かかわる必要がある」と理解を求めた。』