中国、今年の新車販売予測 3%増に下方修正

中国、今年の新車販売予測 3%増に下方修正
年初には5%増と予測
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1183S0R10C22A7000000/

『【北京=多部田俊輔】中国汽車工業協会が11日に発表した6月の新車販売台数は前年同月比23.8%増の250万台だった。上海市のロックダウン(都市封鎖)解除に加え、政府の販売刺激策が奏功し、4カ月ぶりに前年実績を上回った。2022年通年では前年比3%増との予測を発表した。年初の5%増と比較すると下方修正となるが、2年連続の成長を見込む。

「我が国の自動車産業はすでに底から抜け出し、全面的に正常な水準を取り戻した」。同協会の陳士華・副秘書長は同日の会見で強調した。1カ月前の会見で「早期に正常な軌道に戻るだろう」と希望的観測にとどまっていたが、今回の会見では自動車産業の回復に自信を示した。

新車販売の大部分を占める乗用車は41.2%増の222万台。吉林省や上海市のロックダウン解除で、トヨタ自動車や独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラル・モーターズ(GM)などの合弁工場が生産を回復したほか、自動車部品流通の改善で各地の工場の稼働率が向上した。

中国政府が6月に始めた乗用車の自動車取得税の半減も奏功した。同協会によると、すでに109万台に減税が適用され、減税規模は71億元(約1400億円)にのぼっており、「全体的に十分に良好な(減税)効果が出ている」(陳副秘書長)。

乗用車の1~6月の販売台数は前年同期比3.4%増の1035万台と前年同期実績を上回った。一方、商用車は排ガス規制対策に伴う買い替えのサイクルの谷間に入っているうえ、景気悪化の影響を受け、1~6月の販売台数は前年同期比41.2%減の170万台だった。

一方、電気自動車(EV)など新エネルギー車は好調が続く。6月の販売台数は59万台で、前年同月実績の2.3倍に伸びた。1~6月の販売台数は260万台で、前年同期の約2.2倍に達した。

同協会は通年の予想を更新した。新車販売全体は3%増の2700万台で、年初予測から下方修正した。内訳は乗用車が7%増の2300万台で、商用車が16%減の400万台。新エネ車は4割増の500万台と予測していたが、好調が続いており、「550万台に達する可能性がある」と修正した。』